for English speakers: Welcome to HayashiyoWelcome to Hayashiyo
リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

昨日までの苦労が

2021年04月28日

昨日まで原因不明のキズで苦戦していたスタッフが今日は一人でキズを作ることなく織れるように、しかも、今日2か所できた傷に関しても原因を私に説明してくれる。もう一台の本麻も、今までは縦切れで織機にべったりと張り付いて直していることが多かったけど、横糸を交換するだけで織れるような感じで、傷も少なく1日に織れる長さも長くなってきた。

並行して、今、加工のことにも取り組んでいて、新しいスタッフも一生懸命に作業。そして、インターン生は、今日は本格的な経糸つなぎ、そして、最後の1時間は、シャトル織機を練習。インターン生も本格的な仕事モードに近づいて、5月にはシャトル織機を自分一人で動かすようになっているだろう。

若い人の成長のスピードは速く、仕事を経験したもの勝ちのようなところがある。素直な気持ちで仕事に取り組める若い時にいっぱい経験を積んで自分が何でもする姿勢を身に着けてそういう姿勢が途中で止まらなければ、人生で自分ができることも人一倍になるだろう。

他の人がいなくても自分が仕事をできて、他の人にも上手なやり方を教えることができて、やればできるという自信とあとは自分がやるだけという覚悟。毎日、1時間程度は座学で仕事ができる人の考え方とかの話。目の前の仕事や作業をせずに、私の考え方を語ることで、自分たちの考え方との相違や違いがあることを知って考える機会になるだろう。働く側の立場の視点だけでなく、自分たちを雇う会社側の視点も、考えられるかどうかで、自分自身が仕事して自分に与える評価も変わってくるだろう。

しょうもないことをべらべら語って仕事していないように見える私が苦も無く実際の作業を器用にできるのをみてもらうと、最初ある力の差も分かり、そのひとつひとつの作業にある力の差を数日経験すれば若くても当たり前にこなして行ける分かるだろう。自分には無理だと思っていたことが数日で出来るようになり、超えられないと思った壁が数日で超えられるようになっていく。

若い人たちだから教えやすく、違うところは違うと指摘して自分が苦手な方法でも最終的に作業を速く確実にできるようになってもらう。習得すればそれが一番簡単な方法だと分かるだろう、私の作業の方法はそういうのの集大成みたいなもので、素直な気持ちがあれば同じようにできるようになる。

仕事なんて強制するものじゃないし、仕事する本人の素直に経験することと覚えたことを実践していく本人の覚悟が大事。繊維のような地道な仕事に向く人と向かない人があって、それは人生観の違いみたいな部分も大きい。


ホーム | ショッピングカート 特定商取引法表示 | ご利用案内