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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

2021年06月23日

今日は仕事終わってから、トートバックを赤色に草木の染料で染めた。なかなか渋い色に染まって、昭和レトロを思わせる。今までにない感じ雰囲気のビンテージっぽい仕上がり。これでよいのではないかと思う。

こだわりのブランドの人たちが林与に昔の麻の布を持ち込まれてこんな布がつくりたいといわれるときにかなり風化しているような布にあこがれておられることが多い。年季の入った感のある布、無二な感じの布。染の雰囲気などもちょっと違って、今のソリッドな染ではなく味わいのある感じ。

私が今やっているのも本格的な草木染ではない、簡易的な草木染になるだろうけども、テイストからするとこだわりのブランドが求められているようなテイストに近い気がする。使い込んで洗いこんで味が出てくるようなものづくり。使い込んで捨てるようなものではなくて、より愛着がわいてきて使い続けたいと思うようなものが作れれば。

もちろん麻の世界にも逆のものづくりもあって、華奢な今にも壊れそうな世界の美や、完璧なスキのない塗装のような美の世界もある。今日やってることは、なんか和めるような和の世界のものづくり何だろうなあと。子供のころを思い出すような、高級ブランドのテイストを求めない、手づくりの感覚を求めるような、温かさを求めるような世界。



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