for English speakers: Welcome to HayashiyoWelcome to Hayashiyo
リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

エンドレス

2022年01月26日

月末まではエンドレスな粘りが必要でどう体を休めるかが重要な感じ。リネンの4色杼替えのものが2台動き始めた。並行して加工と裁断、出荷の準備作業、そして合間に睡眠をどうとるか。月末の分が終わると次は、2月末目標の5案件の仕事があって、狭巾のストール生地、広幅のプリント用ストール生地、こぎん布、L25HD広幅、L27広幅、マス見本。6本の整経と繋ぐ作業と織る作業。3月は、通年のバルクの仕事、厚地、L25HD、L43生成ソフト仕上の生産など。

どれだけ正確に失敗がないように仕事をこなして行くかが一番大事なあたり、一つの失敗が他の仕事を雪崩的に遅らせてしまうので、並行して仕事をこなして行くには同じ仕事をやり直さなくてもよいように失敗をしないことが一番大事なのと、どれだけ綺麗に織れるか。あとで検反や修理などの作業が必要だとそちらのほうが加工出しや出荷前に織るよりも時間が掛かることが多いし、問題が起こると織る作業を止めてしまう。

1台の織機は織れるのは1時間に2m程度、織る作業というのは止まらずに何台も動かしながら、その間に他の準備作業をどうこなしていくか。ジャグリングしているようなイメージで、ボールを落とさないことが大事みたいな感じ。耳までリネンシリーズが多いので、耳のそばの糸が切やすくなるだけで全部の織機をジャグリングしているのが止まったりする。耳が切れやすくなるのも理由があるのでその理由を考えながら対応してゆくことが大事だったりと、小さな壁をいくつも超えてゆくことで普通に何台もの織機がジャグリングできる。

小さな壁を越えてゆくことは面倒なことなのだけどもその面倒なことを割り切って何度も何度も試してみて一番良い形を見つける。そのために他の仕事をしながら2日3日ときには1週間、その織機に調整を掛けることも多い。経験したことのない人は絶対に無理なんだろうなあと思うようなことを平気でやってても納期や値段が合いませんとか普通のことを言われるのが多かったり。

120台のシャトル織機を動かしておられたところが数年前に廃業されたけども、迷惑を掛けずに最後までできたことが一番良かったみたいなことを言っておられたのが印象的で、そういう感覚を引き継げる人というのはいないだろうなあと。結局、シャトル織機も国内では受け手がないということで海外に行くとかの話もあったけども、やっぱり難しいとかで国内に残ったとか。シャトル織機が残っても、それを維持して動かして行くにはそれなりの覚悟が必要、120台もっておられても経験もあって成り立たせてゆくのが難しいのだから、数台で経験もないとやっても引き継いでもマイナスで終わる可能性も高い。


ホーム | ショッピングカート 特定商取引法表示 | ご利用案内