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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

追い込み

2022年01月28日

今織っている分が、この1年では一番難度の高いシャトル織の総先染めで横4色の耳までリネン。耳が切れ始めると本当に厄介で、3台目の織機が調整を掛けてはいるけども最初の2台よりも不安定で動くときの音も振動も大きい。たぶんピッカーのバッファベルトがうまく機能していないんだろうなあと思うけども、大掛かりな調整を掛けていると間に合わなくなるので細かな調整だけ掛けながら織り続ける。

リネンをシャトル織機で織ると上下だけ三巻の縫製でキッチンクロスができるので、厚手のキッチンクロスの場合には最厚部が三巻で済むことになる。四辺を三巻処理すると、最厚部が9重になってしまうことになって、縫製もかなり手ごわい話になってくる。ハンカチなんかも4辺を三巻に縫製するのが普通のハンカチのイメージかもしれないけども、昔のリネンのハンカチというのは上下だけ三巻にしたものだった。そういうハンカチを見ると違和感があるかもしれないがそれが本来のハンカチの形の一つ。

スマホの気温見ていると夜、外は1度とか。まだまだ工場の中は寒い。パーカーのフードを被っていると寒さが半減するのは、頭が冷えるからなんだろうと思う。けどもフードを被ると首が自由じゃなくなり肩が凝る感じ。さて、夜は整経と繋ぐのがまっている。

午後からやっぱり3台目の織機の横糸の崩れがひどすぎて、連続してシャトルの管に巻いた糸がシャトルの中で崩れる、これではキズも増えるし糸のロスも多すぎで、原因の究明に一休さん。ステッキのコイルスプリングを強めに調整してステッキが叩かれたあとの戻りをよくしたらまあまあの改善結果となった。なぜ、この織機だけ戻りが弱くなってしまっていたのだろうか。相当スプリングのネジは強く締めて合って、ズレたとは思えず、意図的に緩くしてあったような気がする、そうだとすると他で問題が出てくる可能性もあるので要注意。この調整のあと、寒いので体調を整えるために体を休めて夜から仕事。疲れたら休んで、起きたら働くのモード。


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