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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

個の力

2022年05月16日

群馬県にグリモクラの手織り織機を取りに行って、織機を運び出した後に1時間ほどリビングでお茶休憩をさせていただいて、個人の方の力というのは、普通のサラリーマン的な仕事のレベルじゃなく、私と似たように道具から集めて自分で最後まで作ってお客さんに販売してやっと回る世界で、やっていることは私と同じというより、地道さでは手織りで回しておられるのだからもっと覚悟がいるんだろうなあと。

繊維のものづくりの世界では、個の力というのも大事で覚悟した人がやっていないと、覚悟に関しては上には上が常にいるもので私自身も覚悟の面ではそれなりに一番くらいの覚悟のつもりだったりもして、現場経験が何十年の人でもほとんどの人がいつまでもできないし、なかなか1回でもやれないことでも、当たり前に説明しながら当たり前にできるのを見せてしまうとかあったりしてそれが普通だから次のステップへ行けるんだろうなあと思ったりもする。

自分自身が人柱的なことも平気だから、人柱タイプになるのを避けていたら、人に頼っての便乗タイプとか集りタイプになって私的には気持ち悪いから嫌なタイプ。利益に集るタイプの人が多いけども、まさに繊維の世界そのもので、種を蒔いて自分で育てて収穫するみたいなものを織物業界の人々も持たないといけないのではないかと思う。新しいことは問題ばかりが多いけどもそれを乗り越えてあたりまえに普通の仕事としてこなし行かないと次の新しい仕事にもつながらない。

仕事しているときにはやはり個人の力とか考え方の違いみたいなものが大事で、普通じゃない考え方をもっていないと特別な世界というのは成り立ちにくいもの。仏壇関係の方とお話をしたときに、自然とお仏壇の世界におられるのがナチュラルすぎて、仕事と人生観との整合って大事で仕事は仕事みたいな人よりは、仕事も人生観も整合している人のほうが他の人からの憧れも得やすいのは当たり前で、やっぱりそういう人というのは人生と仕事との割り切りみたいなものすらもないのが業界を献身的に支えられているあたりなんだろうと思える。



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