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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

屑鉄

2022年08月10日

高齢で廃業される機屋さんを片付けておられる機料屋さんの話で、屑鉄の相場が60円から37円に下がったと。これは国内の問題ではなく、中国での建設需要が軒並み減ってきたということであろう。中国バブルの崩壊が実際に始まっているという話だろうと想像をする。

日本の場合の土地バブルと違うのは、中国の土地バブルは投機目的が多いといわれ、自分が住むのではなくて将来の値上がりを見込んで高く売るために買うという目的で、銀行に借金をして買うから、私のよくいう借金したら儲かる時代が中国に来たということで、それがすごく速いスピードで崩壊し始めているという感じだろうか。なんか日本のバブルと被り、早く分かって逃げたもの勝ちなのだけども、一度おいしい目をすると局面が変わってもそこから抜け出せないというのがよくありがちなパターン。

日本と違うのはスピードの速さで、日本は30年掛けて土地神話が崩壊したけども、中国の場合は2倍3倍のスピードで、マンションバブルが広がった。中国国内の物価の上昇も激しくて、たぶん、上海だと日本の東京や大阪と逆転してしまっているだろうと思う。ローソン、ファミリーマート、セブンイレブンが日本と同じように中国全土に展開しており、ドリンクやアイスの値段はもう日本と同じか日本よりも高いのが普通で、10年前はまだ逆転していなかったが今は逆転状態。

逆にいうと中国での生産が内需に向けられ始めていて、世界的にみると中国での生産というのはコストメリットはなくなってきたということで、中国もサービス業へのシフトが進み、先進国として輸入大国に代わってゆく流れになって来る。繊維製品の95%以上が海外製品である日本の繊維業界というのは、繊維製品に関しては、ベトナムへやインドでの生産への移行が進んでいるようではある。繊維製品の特長としては日本的なものづりは中国国内でも生きるということ、中国のファッションも欧米というよりはアジアンテイストで日本テイストなファッションに私は思う。中国でSMAPが人気だったとかもファッションテイストの一つである。そういうところは若い人たちはインターネット時代で国境を越えて敏感なのである。


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