リネン日記
10月25日26日 せんば適塾 ビジネスマッチングフォーラム @綿業会館
2022年10月09日
10月25日26日に大阪の綿業会館で、ビジネスマッチングのイベントが行われます。林与も毎回出展の機会をいただき、新しいお出会いをいただいておったりするのですが、今回は、繊維関係の方々でもあまり普段糸などに触れられた方は多くないのではないかと思い、小型の手織り織機2台を持ち込みさせて頂き、手織り体験コーナーをもうけさせていだだくことになりました。本当に誰でも簡単に手織りです。
布をつくる仕事に携わっていて感じるのが仕事で繊維の世界にいる方々の多くが手作業をすることなく繊維の業界が営まれているようなのが普通で、仕事としての仕事で終わってしまっているような気がします。趣味の人のほうがより布や素材のことに詳しかったり、学者的な人のほうが詳しかったり、仕事としてやっているものが一番分かっていて実際に形にできないといけないんじゃないかと思ったりします。糸を結ぶをやってみませんか、手織りをやってみませんか、そこにはモノづくりの基本みたいなものがあって、講釈を垂れる必要もなく、できた時の喜びがそこにあり、次のきっかけとなったり、違う世界が見えたりするものです。
今日午後から、私が世話になっている中学の時の同級生の友達のご夫婦と娘さん。旦那さんも繊維の世界の方で、奥さんも百貨店に昔勤めておられて婦人服売場担当で布の世界には馴染んでおられて、娘さんは繊維と別の世界の方に見えつつも、現場とか実家の繊維の世界を経験されているだけに、いろんな重いものを見ながらもひるまないあたり。帰り際にも洋服にも興味を持たれて、そして一番林与にある良いものの一つを見つけられた目があって、私自身がそうなんだなあとおもった。旬の女性の方がいい感じに思ってもらえるものが林与の中にあるのが、まだまだ、林与が大丈夫な辺り。それは40年以上前のレナウンが世界一のアパレといわれた時代のゴールドのアイリッシュリネンのジャケット。世界一すばらしいものを的な世界が日本のアパレルにあってそれは高級だったけども今ではもう幻となってつくることが難しいようなものがつくられ販売されていた。
特別な金ぴかのアイリッシュリネン的なアイテムをセレクトされた目は本物だろう。探しても、今だとまったく手に入らないような価値観を素で引き当てる感性は世界一クラスのものを見つけるような力。その力には感服で、それを自分が売りたいというけども、売るんじゃなくてプレゼントするから自分で使ってほしいとリクエスト。事務所の片隅のハンガーにあったものが行くべき先が何十年たって決まったのは不思議だけど運命の一つだと思う。そして若い女性に似合う淡いベージュ系やゴールドなアイリッシュリネン。似合っていてそれだけでいい、行くべき先が偶然見つかった感じ。そういう特別なものをプロモートや作れる側に回れるかどうかの前にそういうのを良いと思う目が大事。
近江上布のアーカイブもみてもその価値観が伝わる人と伝わらない人がいて、布がその人に語り掛けるか語り掛けないかの違いがあって、その差が布の世界の共通言語てきなものだったりするけども、その言葉がまだ私は理解ができるのは救われていて、その布が発する言葉が伝わらない人も多い。世界の高級ブランドのデザイナーの多くが林与の近江上布のアーカイブを布としては特別すぎる世界に思ってくださるのも、それは布が語り掛ける言葉が通じるかどうかのところ。昭和の時代の与一爺さんの着物の世界が、ヨーロッパのブランドの皆さんに語り掛けるような世界があったりする。友人である奥さんにもそれが伝わっているあたりが、それは布の価値がわかる世界の人。林与の近江上布は日本の布の資料としては質と量的には世界中の布を見歩いておられる方からもこんなのは初めてみたと驚かれることが多い。
日本のワビサビ的な色柄の世界がヨーロッパのブランドも魅了するようなテイストだったりと、時代を超えて地域を超えて、奥の深いものづくりの世界というのは通じるものがあって、語り掛けるものがあったりする。布が私に語り掛けるような感じはあったりはするけど、洋服やモノが購入者に語り掛けたりする感じというのも同じようにあったりするのだろう。そういうのが薄れているのが現代なんだけども、今日はそういうのがあるのを感じさせていただいた。
私は麻布を見る目というのは特別なものを持っているというか、布が語り掛けてくるようなものを感じる感性的なものがある。それは普段から糸を暑かったり布を扱ったり、糸や布と親しんでいるから、それを作った人の思いを感じるとか、自分の中で想像してしまうことからくるのだろう。与一じいさんの近江上布をみると、人々の厳しさみたいなものが伝わってくる部分がある。ゆらぎのあるモダンななかに今では絶対に難しいだろうくらいの厳しさがあってそれが高級感につながるような辺りで、今の人生観では真似のできないものづくり。
布をつくる仕事に携わっていて感じるのが仕事で繊維の世界にいる方々の多くが手作業をすることなく繊維の業界が営まれているようなのが普通で、仕事としての仕事で終わってしまっているような気がします。趣味の人のほうがより布や素材のことに詳しかったり、学者的な人のほうが詳しかったり、仕事としてやっているものが一番分かっていて実際に形にできないといけないんじゃないかと思ったりします。糸を結ぶをやってみませんか、手織りをやってみませんか、そこにはモノづくりの基本みたいなものがあって、講釈を垂れる必要もなく、できた時の喜びがそこにあり、次のきっかけとなったり、違う世界が見えたりするものです。
今日午後から、私が世話になっている中学の時の同級生の友達のご夫婦と娘さん。旦那さんも繊維の世界の方で、奥さんも百貨店に昔勤めておられて婦人服売場担当で布の世界には馴染んでおられて、娘さんは繊維と別の世界の方に見えつつも、現場とか実家の繊維の世界を経験されているだけに、いろんな重いものを見ながらもひるまないあたり。帰り際にも洋服にも興味を持たれて、そして一番林与にある良いものの一つを見つけられた目があって、私自身がそうなんだなあとおもった。旬の女性の方がいい感じに思ってもらえるものが林与の中にあるのが、まだまだ、林与が大丈夫な辺り。それは40年以上前のレナウンが世界一のアパレといわれた時代のゴールドのアイリッシュリネンのジャケット。世界一すばらしいものを的な世界が日本のアパレルにあってそれは高級だったけども今ではもう幻となってつくることが難しいようなものがつくられ販売されていた。
特別な金ぴかのアイリッシュリネン的なアイテムをセレクトされた目は本物だろう。探しても、今だとまったく手に入らないような価値観を素で引き当てる感性は世界一クラスのものを見つけるような力。その力には感服で、それを自分が売りたいというけども、売るんじゃなくてプレゼントするから自分で使ってほしいとリクエスト。事務所の片隅のハンガーにあったものが行くべき先が何十年たって決まったのは不思議だけど運命の一つだと思う。そして若い女性に似合う淡いベージュ系やゴールドなアイリッシュリネン。似合っていてそれだけでいい、行くべき先が偶然見つかった感じ。そういう特別なものをプロモートや作れる側に回れるかどうかの前にそういうのを良いと思う目が大事。
近江上布のアーカイブもみてもその価値観が伝わる人と伝わらない人がいて、布がその人に語り掛けるか語り掛けないかの違いがあって、その差が布の世界の共通言語てきなものだったりするけども、その言葉がまだ私は理解ができるのは救われていて、その布が発する言葉が伝わらない人も多い。世界の高級ブランドのデザイナーの多くが林与の近江上布のアーカイブを布としては特別すぎる世界に思ってくださるのも、それは布が語り掛ける言葉が通じるかどうかのところ。昭和の時代の与一爺さんの着物の世界が、ヨーロッパのブランドの皆さんに語り掛けるような世界があったりする。友人である奥さんにもそれが伝わっているあたりが、それは布の価値がわかる世界の人。林与の近江上布は日本の布の資料としては質と量的には世界中の布を見歩いておられる方からもこんなのは初めてみたと驚かれることが多い。
日本のワビサビ的な色柄の世界がヨーロッパのブランドも魅了するようなテイストだったりと、時代を超えて地域を超えて、奥の深いものづくりの世界というのは通じるものがあって、語り掛けるものがあったりする。布が私に語り掛けるような感じはあったりはするけど、洋服やモノが購入者に語り掛けたりする感じというのも同じようにあったりするのだろう。そういうのが薄れているのが現代なんだけども、今日はそういうのがあるのを感じさせていただいた。
私は麻布を見る目というのは特別なものを持っているというか、布が語り掛けてくるようなものを感じる感性的なものがある。それは普段から糸を暑かったり布を扱ったり、糸や布と親しんでいるから、それを作った人の思いを感じるとか、自分の中で想像してしまうことからくるのだろう。与一じいさんの近江上布をみると、人々の厳しさみたいなものが伝わってくる部分がある。ゆらぎのあるモダンななかに今では絶対に難しいだろうくらいの厳しさがあってそれが高級感につながるような辺りで、今の人生観では真似のできないものづくり。