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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

盛岡

2022年11月27日

昨日の朝、友人と二人で彦根でトラックをレンタカーして盛岡に向かう、盛岡に着いたのは午後9時過ぎ。高速道路で12時間ほど後退しながらの旅。撚糸機はほぼ分解をできた感じで、もう一台の機械の分解を試みるも大きな見落としがあって分解が出来ない、ボルトとナットで留めてる以外に、穴をあけてピンを打ってしっかりと留めてある箇所が何か所もあって、手持ちの道具ではそのピンを抜くことができない。夜12時はホテルのチェックインの時間で、チェックインだけを済ませてそのあと作業現場に戻って来て夜2時まで、そのピンをどうやったら抜けるか考えるもよい解決方法が浮かばずホテルに帰って休息をとる。

ホテルで寝る前に考えたのが、ピン抜きポンチ、プーリー抜き、Cクランプなどを使う方法。道具が無いので近くの工具店で買う計画。朝、プーリー抜きは使えそうにない状況だったので、近くの工具店でピン抜き盆地と、Cクランプを手に入れ、その両方を試してみる。ピン抜きポンチで1か所のピンを抜くことができ、逆に抜けたことに驚く。上のほうの4か所はうまく抜くことができ、大きなドラムは取り外せる状況。土台のほうの8か所のピンはどうしても抜けないところがあって、実力行使でサンダーで外せそうで外れないところまでやってあとはグラインダでカットして、もう一つの機械も午後2時くらいには分解に成功。

積み込みするのにハンドリフトが大活躍して、逆に言うとハンドリフトがなければトラックに二人では積み込むこともできないほどの重さのパーツが合計で5つくらいはあっただろうか。夕方5時前には盛岡を出発、帰路に就く。早朝時に卸作業、7時過ぎにはレンタカーを返却出来て長い長い2日間が終わった。2トンの平ボディの荷台には、分化したものを全部は積み切れずで、3分の1くらいは分解した乗田で残して、12月に再度盛岡に取りに行く予定。途中、ピンの問題で分解ができなければ、サンダーなどで切って鉄くずの形で持ち帰るような最悪のケースも想定はしていたので、ピンが抜け分解して持ち帰れたので作業のゴールが確実に見えたことは本当にありがたい。

久しぶりに中学校時代の友人と、長い道中、いろんな話をしながら旅ができたこともうれしく楽しかった。作業がそれなりに時間が掛かってしまって、岩手でおいしいものを食べて帰るみたいなことは無理だったけど。一番大事な分解作業に最大限の協力で臨んでくれて、持ち帰ることが成功できた。すごく積極的に協力しながら作業を進めてくれていろんなアイデアも出してくれてポジティブなムードを生み出してくれて短時間での偉業が成し遂げられたのは、自分自身の友人とのいい思い出にもなる。ヘトヘトのヘトヘトになるまで付き合ってくれて、林与のいつものヘトヘト感を分一緒にかち合ってくれ、限られた時間の中で食事や休憩もほとんど気にすることもなく作業に集中ができたのも助かったことの一つである。二人とも絶対やるぞみたいな感じで、途中、ハンドリフトでの運び方なんかに関してもぶつかったりもあったりだけど私が二人いるみたいでぶつかってる感じか。私のほうが慎重派で、いろいろと遠回りな方法を提案しがちで、私がブレーキ掛けるくらいなので前に物事は進みやすい。レンタカーも予定時間の1時間ほど前に私が余裕をもって返却できたのも、友人にはそういうのも見えていてそういうのまで考えてポジティブな姿勢で全力の全力を出し切って協力してくれてありがたかった。ネジなんかも一回外してしまうと分解箇所が多すぎるとどこのネジだったかわからなくなるのだけども、すべて元の位置に差し戻しながら分解もできて、そういう分解が組み立て直すことを考えるとすごく大事で、そういうところが単なる分解作業ではないところで、そういう面倒なことも大事に思ってくれる。

同じ考えで動いてくれ、すぐにどこのネジだったかすら正しく管理したいのにあやふやになりがちなことの多いのにも協力的で私のあとの心配がより少ない方法に協力してくれて、作業が本当にやりやすかった。一つのネジも失わなように意味不明にならないようにくらいの作業が出来た。友人も普段から会社を経営していていろんな問題を解決して仕事を前に進めていく側の立場なので、いろんな人の考え方や心理的なものごとを含め、他の人と一緒にどうやって物事を進めて行けばうまくみたいな話も道中のメインのことだったりで、その友人が私のやってることを評価してくれて、すごいのはある産地の機屋さんがこんなことやってるからヨシオ君もそういう負にみたいな、私がその産地に行ったときに一緒に飲みましょうよと誘ってもらった評価しているその産地でも人望と才覚があってみたいな方を、業界の中でも分野も違うのに知って理想的におもって、私の付き合いの方たちのことまでよいモデルのように整合して、私を応援してくれているあたりとか。もう、えっそれなに、なんでそんなに日本の織物業界にも詳しくてみたいな感じ。友人だけでなく奥さんも同級生で全国的な繊維業界のことにも詳しい。奥さんも今は別の業界で仕事されているけども昔百貨店で働いてもおられ繊維業界のことにもいまもいろいろと詳しくて私のことも応援の気持ちいっぱいでいてくださったりとか。私自身が、友人ご夫婦にダイレクトに全力で応援受けている立場で頑張らないとなあというのを実感した。

林与も今回二つの機械をあたらしく入れることで、撚糸機は活躍するだろし、もう一つの機械というのは、こんなんができたらすごいのになあの夢の世界の特別なものづくりを生み出すためのテスト的なことができるかもで撚糸機以上の分解と運ぶ苦悩をのりこえで林与に来たことになる。織物の活性化というと、旧来のことをプロモーションするだけでなく、やっぱり業界のなかで新しいなあと思われることもやってみたりしないと行けなのだけど、開発の原点に近いところに戻らないとなあと思ってたりする。具体的には、自分でこんなものを作りたいからこんな道具があったらいいのになあみたいなので道具からつくるみたいな。今回はそのもう一個の機械は自分が素人大工で作ろうと思っていたものが、より本格的に業務的に行えるようなもので、多少その機械に問題なんかがあったとしても、素人が素人でDIYしたものよりは、多少問題を抱えていようがほしいもののずばりの答えに近い。

今までにやりたかったと思うことや残された人生の長さも考えると、今をそのチャンスを逃したら、もう次のチャンスがあってもそのチャンスを捕まえることはむりだろうし、今回の移設で、撚糸機を移設するのと一緒なら相乗効果で費用的な負担も少なくなる。撚糸機だけでも今まで自分でできたらなあと思っていたことができるようになってプラスなのに、そのプラスの部分をチャンスの部分に一か八かでもぶつけて、頭の中で思い描いていたことをテストだけでもやれたらなあと。他の方にやってほしいと頼むこともできないようなテストで、機械を壊してしまうもしれないようないろいろなテストがしたい。そのテストがうまく行って目途が立つようなら、業者さんも残っておられるようなので何百万円もする機械を新品で導入するも一つの方法だろう。でも、テスト段階で何百万円を使って新品の機械が壊れるかもわからないようなことをやってみるとかはできないので、今回の出物はテストするにはすごいチャンスで、多少の費用で済むなら一か八かででもやってみておく価値はある。そして出される側の方も場所を片付けないといけない事情があってのことで私が引き取ることを喜んでくださっていてそれもありがたいことである。

撚糸機にしても、もう一つの機械にしても、分解すれば人力で持ち運べるようなものだからこそありがたかったりする。奥に押し込めないからすでにある入り口に設置しないと行けなかったりとかになると、それはそれで今やってる仕事の邪魔になるし、ちょうど奥の方の3台ほどのシャトル織機も部品などを手に入れるのが難しくなってきていて稼働も難しくなっているので、それをばらしてそのスペースに設置が出来たらなあと思うところ。設置してインバーターなどをつければ低速での稼働も可能なので、私が試作したり高品位なものを少量生産するとかにも向いているだろう。

ボロボロになりながらも夢は広がる、ダメもとで試行錯誤的な経験を積みたいと思っている林与のような人間にとっては、最高やんと思えるようなまたとないチャンス。友人の力も借りてそれが実現しそうで、なかなか今の繊維業界ではそういう、できるんじゃないかとか、やってみたいなあとおもうことも、理想的なアイデアや議論だけで終わって実際にやってみるということが難しいのが実情で、それを何十万円かの支出で試せるチャンス。シャトル織機緒そうなんだけども、導入した後に問題があったらそれを修理や調整して、なんとか動くようにしないといけない。今回のように思い切って分解してネジの一つまで考えることができれば、その機械の調整や修理ということも、ほとんど構造から理解ができているということになる。だから、後のことを考えても今回の分解移設というのは新しいものを買って移設する以上に意味のあることだったりもする。すごく変な考え方かもしれないが、そういうのが私の考え方だったりする。

ものをデザインするとか製造するとか、それには機械を熟知して調整とか修理とかができないと、今はもう修理や調整もその機械をつくったメーカーですらなく、業者さんも存在があるかないかが微妙なくらい。自分自身がそれを修理や調整ができないと費用面だけ考えても運用すらもが難しい話だったりもする。織物をつくるとかモノをつくるとかはそういうトータルな環境作りから自分自身でできないと仕事としては成り立たないあたりが、機械が調子悪くなるだけで仕事が全部できなくなる可能性が高いこわさのある繊維業界のものづくりの世界。どこかにだれかがいて頼めば問題をいつでも簡単に解決してくれるような状況でないなら、ものごとをやっているときにはやっている本人が一番のプロで専門家にならないといけないような気がする。


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