for English speakers: Welcome to HayashiyoWelcome to Hayashiyo
リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

案内人

2023年01月27日

チョモランマとか、登山家が上るときに、現地の案内人が道案内してくれる。登山家はその山の登頂に成功すると世界的なニュースになるけども、現地の案内人は小さなころからチョモランマでも経験して100回以上は登頂していたりで、登山家チームの荷物まで背負って、まあ案内人というのが商売なんだけども、名前も知られていない。

ものづくりの裏にも案内人みたいな人が必須で、その案内人見たい人はいろんな経験を持っていて、表の世界の人を道案内する。その道案内が仕事みたいなもので、仕事もらって作業しているみたいなのが、審査会なんかに行くとものづくり企業のイメージで、優秀なプロモーターのいうとおりにすれば、売れるものがつくれるのにとか考えられがち。

売れるもの売れない物って? 売る人次第のところもあって、売る人ががんばれば、売るのが難しいものでも売れることもあるし、売る人次第で売り上げは何倍も変わってくる。怖いのは、売れれば儲ければそれがすべてとかでやってしまうと駄目なんだけども、案外そういう企画の人は多かったりで、逆にそういう考えとは交わらないように気を付けている。

業界でもありえないような話はやっぱりあり得ない話なのだけども、そういうをブラックボックス的に素人の人が知識があいまいだったり理解不足でやってしまうことが多い。そういうあり得ない謳いというのは一人歩きして伝言ゲームで、業界だとありふれているものでも、素人のプロモーターにとっては無二の最高級品に思えたりもするだろう。

普通は通な人なら分かってて普通なのだけども、素人の人ほど普通のことが特別に思えて、あやふやな情報が重なってありえない希少なものに化けたりする。インド行ったときに、日本人の方がインドの織物業者さんの手織りの布を進めてくれて、それを見たときに手織りじゃないとすぐに思ったけども、その日本人の方は売れればよいと思っているだけのことなので、そういう説明も信じたらプロじゃない。

インドの織物を織っている人は、私が織機のことを聞くと、手織りではなくてシャトル織機で織っているということを説明くれる。念のためテクニカくなことも聞くとドロッパーのない織機だということをこたえてくれて、その織物が端のほうが傷が走っている理由がわかる。手織りだと経糸の切れたままプロが何センチも織るなんてことは基本あり得ないのである。そういうのも現地の人と直接しゃべるからわかることで、通訳を介していたら通訳が意味が分かっていなかったら本当の答えはわからない。

素人の業者さんの説明などはそういうあやふやな間違った知識が多かったりもして、すごいものだと説明を受けたりもして怖い話なのである。それを真に受けて、インドの手織りですとかで売ってしまうと、商売としてはなりたっても、プロの商売としては駄目なあたり。でも、繊維業界の大手の販売方法はどうも素人的な謳いで、すごいものがつくられているということになり、実態がどうなのかという話。

オーガニックコットンにしても、5000エーカーの自社開発的な農園の話が、問題が明らかになると、普通に、リソーサーから仕入れていただけだからわからないで、リソーサーの責任というコメントに変わる。人々を支えるためにオーガニック農園を開発したみたいな話が消えてしまって、リソーサーから仕入れてただけの話に変わる。そういう?なオーガニックが、普通のまじめなコットンの世界を悪者にして、?なものに置き換えてしまったところもあって、まじめにやって普通のコットンだと正直に語っている人たちを淘汰していくようなこともある。

オーガニックを扱う業者さんも繊維に関する経験の浅い人が多い、そういうときに、やはり昔から天然繊維の世界の価値観を知っている立場の人が、合成繊維と混ぜてオーガニックなんていうのは、あり得んわと思えるレベルの低い消費者だましのオーガニック。もしかすると普通のコットンのほうが人々の健康にとってはよいのとちゃうの。合成繊維混やと素材としては産業廃棄物としてもやっかいな問題。そんな素材が地球環境によいとかあかんし、また、火力発電所の産業廃棄物を汚染されていない農地にまいて活用するとか、重金属とか水銀とか含まれているのになあ。どこがエコで地球環境保護なんやろね。


ホーム | ショッピングカート 特定商取引法表示 | ご利用案内