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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

行動力

2023年06月10日

自分が経験を積むためには行動力というのは非常に大事で、行動力というのが他の人にものごとをしてもらうを求めるでなく、自分が背負って物事を回していくような覚悟みたいなもの。ものづくりするときに誰が覚悟して在庫を積んだりお金を使ったりするのかが大事で、そういう覚悟のあるお客さんとは仕事は精神面では同じような気持ちで仕事しているのでありがたくやりやすい。

今、商社や問屋さん関係の仕事はほとんど受けることなく、自分自身が生地を買って在庫を持てるようなお客さんとの仕事の話が多い。間に入られる方が、動ける方なら間に入ってもらって問題がないけども、動かそうとするような方が間に入られると入っていただく意味もなかったりする。

今も不思議に思うのが、数年前に刺繍の案件で、あるコンバーター業をしたい方から相談があって、林与が取り引きしているさきから仕事をもらったのだけど、自分が経験がないので教えてほしいといわれるけども、教えても動こうともされず、サンプル作るのにも刺繍屋さんにお金を払うつもりもなく、自分が間に入るだけで企画を引き受けて、自分が食べていこうとされている。でも、なぜメーカーもそんな覚悟もない方たちに自分たちの大事な仕事の企画を宿題を与えるのかという問題。その素人のような人が実際にお金を使って試作など動いた時にはその人の月給くらいは普通に消えるだろうけど、1度で満足のいくものになる確率も低い。出し惜しみしてたら2度3度叩いてみるは無理だろう。

覚悟のないものが軽い気持ちで企画してもまともなものづくりにはつながらず、覚悟した人たちだけが集まってものづくりを進めていくべきで、たとえばそういう繊維業界の現場の意味すら分かっていない問屋さんの人に、現場の経験をしてみられたらどうですかというのが林与。その気持ちもなく自分が仕事を企画しようとかは本当に難しい話。そういうときに本当によいのですかと数日とことんの自分のために経験をしてみるような方なら本物。それが続いたらプロとして残れるということ。

一度のチャンスを生かすかどうかで適正なアドバイスをしても一向に動かれない、それで、もっと教えてとか自分が動かないと駄目なのにダメもとでも刺繍工場に自分がアプローチして試作をお願いしたらどうなのかと思うけど、それ自体が難しい状況で自分の宿題を他の方に解決してもらおうとされていたり、自分の宿題を他の人に頼むときには、他の人というのは普通に覚悟してお金も使って仕事の答えを導き出している。そういうのから今の問屋業の方のには期待できなくなった。

刺繍工場に迷惑を掛けてしまうだけなので刺繍工場を紹介することすらもできないような話だし、たぶん、宿題を出されたメーカーもその問屋さんにお金を払うつもりもないだろうし、その問屋さんもお金を使って試作をする気もないだろう、試作するお金の話すら一切ないのがメーカーと問屋さんの企画話で、誰の責任の企画なのかすらも分からないような状態。そういう感じの企画というのは、いい感じのものが出来たとしても、コストが合わないとかで流れることも多く、一番動いてもらう刺繍工場にも大きな迷惑を掛けることになる。


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