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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

てづくりフェアで

2023年09月13日

おおさか手作りフェアで、半年ぶりとか1年ぶりくらいにお会いできた出展者の方が多かった。クマムレースの谷本さんとは3年ぶりくらいにお会いできただろうか、林与の手織りプロジェクトが子供たちに好評でスタートできたきっかけが、林与にある麻の糸は太いと言ってもそれほど太くないので、かわいい太い糸を麻でなくてもよいので、手織り用に分けてほしいとテキスタイルマルシェで知り合いだった谷本さんに頼んだのがきっかけ。

分けてもらった糸はモールのようなピンクやブルー、イエローの色味の糸だったが、相当太くて5mmくらいはあったと思う、使うのがもったいないくらいの糸で、その糸を横糸に織るとすごくかわいい織物が織りあがる。たぶん、糸としてもすごく価値のある糸。今は、引き揃えた糸などをそれなりに太い感じにして織ったり、レリアン網の毛糸を織ったり。

本格的に手織りをやっておられる方とかからすると、あまりにも、初めての人向けの織物なのだけども。それで楽しいで織ってもらえばよいと思っている。そういう考えに至ったのも、谷本さんがそういう糸を林与に分けてくださったことがきっかけで、今はそのくらいの太い糸を手織り用に用意したりして、子供たちでも簡単に手織りが体験できるように心がけている。

4歳5歳くらいの足が届きにくい子供でも、少し足踏みを手づだって上げると、手は一生懸命に横糸を入れて、框を叩いて織って、夢中になって織ってくれるのが、本能的なものを感じる。親に無理やりやらせられているとかじゃなく、自分がやってみたいと思ってやってみて楽しいと感じてもっと織りたいとなり、一度体験してくれた子が、もう一度織りたいと後で来てくれたり、また次の日に楽しかったからまた織りたいと来てくれたり、子供たちにとっては、案外、手織り体験というのは、1日のなかで一番楽しかったイベントに思ってもらえることが多い。

林与は最初少し教えてあとは自分で好きなように織ってもらって、うまく織るのが難しそうなときだけ少し助ける程度。子供の場合には何十本も織り進んでくれることが多く、大人の人の場合には10本くらいで終られる方が多い。時間が許すだけ、好きなだけ織ってもらってかまわないが、子供の場合には、手織り織機の見た目の難しさにも関わらず、手織り織機をみて織りたいと思ってくれて、また、はじめてでも織出したら簡単で楽しくて、織物を織るのが本能的なことのように当たり前に織ってくれる。

無料体験イベントなので、気軽にやってもらえるし、織りたいと思ったお子さんがお父さんお母さんにもやってみたいと相談しやすく、親御さんも手織りを子供が体験するということを喜んでくださるのでありがたい。林与手織り体験用に小型の足踏み式の手織り織機を10台以上持っていて、こういう織物にふれる最初のきっかけをつくるような活動が広がればよいのになあと思っている。そういうきっかけが若い子供のうちにあると将来、織物の勉強をしたいとか、織物の仕事というのも少しくらいは、候補になるだろう。もし、織物を一度も織ったことがなかったら、織物を自分で織るなんてイメージは湧かないだろう。

手織りの織機もたくさん持っていても、やはり経糸の準備が大変なので、そのあたりは、林与が得意とするところなので、手織り織機にもさらに改良を加えて、50mとか100mの経糸を準備してたくさんの人に織ってもらえるように考えたりで、織機自体も、なかなか市販品の入手が難しい金属製のラチェットギアと爪を自分で自作できる目途が立ったので、綜絖などはシャトル織機のものを流用して、自由な織り巾の手織り機も作れたら、最初から経糸の供給メカニズムなど林与っぽい仕組みにできるので、よいだろうなあと思っている。

超かんたん手織り体験は、米原でのイベントでも好評だったし、今回のおおさかの手づくりフェアでも好評だったので、繊維関係のイベントに来られた方で、特にご家族で参加されて小さな子供たちが楽しめるようなことがあればいいのになあと林与は思うし、本能的に手織りなんかも馴染んでもらいやすい子供のころに経験してもらうというのも他にはあまりない機会だろうから、手織りをはじめる切っ掛けや織物を織ってみる切っ掛けを提供したいなあと思う。


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