リネン日記
40歳のころ
2023年10月02日
もう15年ほど前になるだろうか、そのころというのが自分がやろうと思えば一番くらいに会社の中でいろんなことが出来たりもした。いわゆるデフレ不況の中で、世界で一番クラスのものを作ろうとアイリッシュリネンプロジェクトを立ち上げたのもそのころで、多くの方たちが手軽な安い生地を探しておられるときで、一番くらいに思い切った日本の麻織物の本場的なものづくりが出来たりもしやすかった。それはイコール世界でも最高峰レベルの麻織物の世界で、ながく業界でも疑問視されていたアイリッシュリネンの不透明な部分に関しても結論を導き出したようなプロジェクト。
イギリスのアパレル業界や生地関係の方とも接点を持つことができ、商売のことよりもアイリッシュリネンの糸が英国にて今も紡績されているのかどうかというのを質問するのが林与で、イギリスでも有名な生地を販売されている会社の方でもアイリッシュリネンなんて気にするなみたいなことを言われて、もう英国でもアイリッシュリネンというものを追い求めるようなことすらも難しい状況で、なぜか日本人の林与が北アイルランドの失われた世界を取り戻してもらいたいと思いつつだけども、それすらももう遠い過去の話。
一方で、林与の近江上布のアーカイブは世界のブランドを魅了し、すごくそういうのを再現してほしいという要望が多く、その後に広幅絣プロジェクトとして近江上布の織元だった林与が、アパレル向けに林与の数千柄に及ぶ近江上布のデザインを活かしてプリントで再現してそれがすごく好評ながらも、本当の絣のものが欲しいとリクエストも多かったので、広幅絣プロジェクトを林与発で打ち出して、世界のこだわりのブランドさんからすれば、ありえないほどのディープインパクトだったと思う。
その広幅絣プロジェクトに関してもすごく多くの方が支えてくださって、全然関係のない日本を代表する食品関係の開発の方も繊維業界にはありえない開発を支援するような気持で、林与をとことんなくらいに応援下さって、その方って全く日本の大企業のサラリーマン感覚がない世界で、その人がやることすべてが世界のトップクラスの話で、そういう方が世界規模の日本の上場企業でも支えておられるのを知って分かったり。その方の食品業界におけるリネン生地に対する探究心というのは、世界一クラスだったと思うし、会社の中でも自由に開発を任されるような無二の方だったと思うし、やっておられることが織物に関してももう失われたような特殊なベルトをつくる織機の技術とかを求めておられたり。
そういう情報をもらうと林与も世界のウェブの織物に関する情報を調べて、そういう技術が今残っているのかどうかというのを調べ、残っているとすればどこに残っているのかとか、あるいは、今の技術で代替するような現実的な方法はなんなのかとかとかを考え自分の考えを述べることがそれなりに、妥協案としては有効ではないのかと思う。継ぎ目のない織物のベルトをみた時に手品をみたような感覚に陥ったが、そういうのを昔の人は機械を作って量産してたというのが、現代にはありえないほどの器用さで、そういう器用さを現代に追い求めたい人というのは多いのかもしれない。
人生でそういう方に会えるのは5年10年に一度くらいだろうけども、そういう方の才能だけでなく人格のすばらしさみたいなものが超えすぎていて、そういう方に甘えてしまっては駄目で、しっかりと普通の仕事の感覚を持って、いつでも駄目だったら林与を切ってもらえるようにが仕事として大事だろうなあと思う。
イギリスのアパレル業界や生地関係の方とも接点を持つことができ、商売のことよりもアイリッシュリネンの糸が英国にて今も紡績されているのかどうかというのを質問するのが林与で、イギリスでも有名な生地を販売されている会社の方でもアイリッシュリネンなんて気にするなみたいなことを言われて、もう英国でもアイリッシュリネンというものを追い求めるようなことすらも難しい状況で、なぜか日本人の林与が北アイルランドの失われた世界を取り戻してもらいたいと思いつつだけども、それすらももう遠い過去の話。
一方で、林与の近江上布のアーカイブは世界のブランドを魅了し、すごくそういうのを再現してほしいという要望が多く、その後に広幅絣プロジェクトとして近江上布の織元だった林与が、アパレル向けに林与の数千柄に及ぶ近江上布のデザインを活かしてプリントで再現してそれがすごく好評ながらも、本当の絣のものが欲しいとリクエストも多かったので、広幅絣プロジェクトを林与発で打ち出して、世界のこだわりのブランドさんからすれば、ありえないほどのディープインパクトだったと思う。
その広幅絣プロジェクトに関してもすごく多くの方が支えてくださって、全然関係のない日本を代表する食品関係の開発の方も繊維業界にはありえない開発を支援するような気持で、林与をとことんなくらいに応援下さって、その方って全く日本の大企業のサラリーマン感覚がない世界で、その人がやることすべてが世界のトップクラスの話で、そういう方が世界規模の日本の上場企業でも支えておられるのを知って分かったり。その方の食品業界におけるリネン生地に対する探究心というのは、世界一クラスだったと思うし、会社の中でも自由に開発を任されるような無二の方だったと思うし、やっておられることが織物に関してももう失われたような特殊なベルトをつくる織機の技術とかを求めておられたり。
そういう情報をもらうと林与も世界のウェブの織物に関する情報を調べて、そういう技術が今残っているのかどうかというのを調べ、残っているとすればどこに残っているのかとか、あるいは、今の技術で代替するような現実的な方法はなんなのかとかとかを考え自分の考えを述べることがそれなりに、妥協案としては有効ではないのかと思う。継ぎ目のない織物のベルトをみた時に手品をみたような感覚に陥ったが、そういうのを昔の人は機械を作って量産してたというのが、現代にはありえないほどの器用さで、そういう器用さを現代に追い求めたい人というのは多いのかもしれない。
人生でそういう方に会えるのは5年10年に一度くらいだろうけども、そういう方の才能だけでなく人格のすばらしさみたいなものが超えすぎていて、そういう方に甘えてしまっては駄目で、しっかりと普通の仕事の感覚を持って、いつでも駄目だったら林与を切ってもらえるようにが仕事として大事だろうなあと思う。