リネン日記
物価高
2023年12月29日
リネン糸の価格はさらに上昇するだろうという予測があり、糸商さんももうあまり糸を仕入れるのが難しいような状況になりつつあり、来年は、リネン製品が店頭から大幅に減るような林与の予想。林与が25年前に海仕事に就いた時の日本がバブル期のヨーロッパで紡績されていたリネンよりも、今の中国紡績のリネン糸のほうが糸1kgあたりの価格は高かったりする。
アイリッシュリネンというのはもうほぼてにはいらないといわれた私が仕事についた1990年代後半くらいからもうまた四半世紀25年経ってしまって、林与に残っているアイリッシュリネンというのは1970年代のもの。アイリッシュリネンの糸というのは世界でも多分数トンしか残っていないのではないだろうか。在庫が悪のように言われながら、50年以上も糸を使わずに抱えているような麻機屋が世界にどれほどあるだろうか。
日本でも例外なく、優良企業というのは在庫ゼロみたいなスタイルが普通だけども、そういう考えに陥ったから日本のモノづくりだけでなく日本経済が責任逃ればかりの風潮になって、身軽く身軽くで、アンサステイナブル、アンエシカルなことばかりになってしまったと思う。麻業界の中に私もいるけども、普通の感覚とは全く違う感覚でいたりするから意味があるんだろうと思う。
林与がアイリッシュリネンを安売りしないのもそれが本物だからで、本物が残っていた1970年代に北アイルランドで手に入る最高のリネン糸を手に入れたのが、今も使わずに価値を感じて残しているだけのことで、日本の麻業界では有名な当時アイリッシュリネンが実在してたなかでも最高峰と呼ばれたような糸だったりする。当時のリネン糸1kgというのはフェラーリ1kg当たりよりも高いのが普通だったりして、手を出しにくいような世界そのもの。
アイリッシュリネンというのはもうほぼてにはいらないといわれた私が仕事についた1990年代後半くらいからもうまた四半世紀25年経ってしまって、林与に残っているアイリッシュリネンというのは1970年代のもの。アイリッシュリネンの糸というのは世界でも多分数トンしか残っていないのではないだろうか。在庫が悪のように言われながら、50年以上も糸を使わずに抱えているような麻機屋が世界にどれほどあるだろうか。
日本でも例外なく、優良企業というのは在庫ゼロみたいなスタイルが普通だけども、そういう考えに陥ったから日本のモノづくりだけでなく日本経済が責任逃ればかりの風潮になって、身軽く身軽くで、アンサステイナブル、アンエシカルなことばかりになってしまったと思う。麻業界の中に私もいるけども、普通の感覚とは全く違う感覚でいたりするから意味があるんだろうと思う。
林与がアイリッシュリネンを安売りしないのもそれが本物だからで、本物が残っていた1970年代に北アイルランドで手に入る最高のリネン糸を手に入れたのが、今も使わずに価値を感じて残しているだけのことで、日本の麻業界では有名な当時アイリッシュリネンが実在してたなかでも最高峰と呼ばれたような糸だったりする。当時のリネン糸1kgというのはフェラーリ1kg当たりよりも高いのが普通だったりして、手を出しにくいような世界そのもの。