リネン日記
世界最高峰リネンハンカチシリーズ
2009年08月02日
先週は、リネンハンカチのプロジェクトの企画提出があって忙しく動いていました。世界最高峰のリネンハンカチシリーズをつくるというプロジェクトなので、織の技術的だけでなく、ハンカチのデザイン、糸、染色、加工、縫製、パッケージング、製本化へのこだわりを散りば3年がかりで行います。超高価なため非売扱いで、展示会や百貨店のイベントなどでの活用を計画しています。
最高の糸を使うということで、30年前のアイルランドで紡績さた本物の超細番手アイリッシュリネン糸を使用いたします。織の要素、先染の要素、プリントなど要素を散りばめて、日本の麻織物技術の最高をハンカチというキャンバスを使って表現いたします。90種類くらいのハンカチができあがる予定です。
使う織機は、50年ほど昔のシャトル織機です。一つのモーターの動きが伝わり、複雑なからくり人形が動くようにして、織物が織り上げられていくさまは圧巻です。現在の最新式の織機が世界最高のものを織り上げるのではなく、今の日本の自動車機械技術の全身である戦前、戦後の日本の織機技術が、このプロジェクトを支えるのです。
麻の品質にこだわる「林与」だけに染や加工にも日本の麻業界を代表できるメンバーたちのもつ伝統で立証された技術で臨みたいと考えております。永く使えるものを作るためには見えるところだけでなく見えないところの要素もプロのものづくりでは大事なのです。日本でもこのようなリネンの最高峰を目指すリネンプロジェクトは企画されたことがなく、超細番手織物のメッカであったアイルランドでは、紡績が行われていないだけでなく現在は織職人は少なくなり、織物産業自体が様変わりし過去の技術が消え去ろうとしています。
世界を代表するリネンハンカチのコレクションをつくりあげるプロジェクトがまもなくスタートです。世界の麻織の最高峰の技術を蘇らせ、麻織を織りつづけるということの価値に気づいていただければなあと思います。安価なリネンが大量に生産されるようになる一方で、ハイグレードな細番手の麻を織るという技術は、世界的にも失われつつある技術なのです。
最高の糸を使うということで、30年前のアイルランドで紡績さた本物の超細番手アイリッシュリネン糸を使用いたします。織の要素、先染の要素、プリントなど要素を散りばめて、日本の麻織物技術の最高をハンカチというキャンバスを使って表現いたします。90種類くらいのハンカチができあがる予定です。
使う織機は、50年ほど昔のシャトル織機です。一つのモーターの動きが伝わり、複雑なからくり人形が動くようにして、織物が織り上げられていくさまは圧巻です。現在の最新式の織機が世界最高のものを織り上げるのではなく、今の日本の自動車機械技術の全身である戦前、戦後の日本の織機技術が、このプロジェクトを支えるのです。
麻の品質にこだわる「林与」だけに染や加工にも日本の麻業界を代表できるメンバーたちのもつ伝統で立証された技術で臨みたいと考えております。永く使えるものを作るためには見えるところだけでなく見えないところの要素もプロのものづくりでは大事なのです。日本でもこのようなリネンの最高峰を目指すリネンプロジェクトは企画されたことがなく、超細番手織物のメッカであったアイルランドでは、紡績が行われていないだけでなく現在は織職人は少なくなり、織物産業自体が様変わりし過去の技術が消え去ろうとしています。
世界を代表するリネンハンカチのコレクションをつくりあげるプロジェクトがまもなくスタートです。世界の麻織の最高峰の技術を蘇らせ、麻織を織りつづけるということの価値に気づいていただければなあと思います。安価なリネンが大量に生産されるようになる一方で、ハイグレードな細番手の麻を織るという技術は、世界的にも失われつつある技術なのです。