リネン日記
産業廃棄物
2024年05月15日
仕事で使う材料の残ったものだけが産業廃棄物ではなくて、例えば、事務所の水銀を使っている蛍光灯も産業廃棄物だから、家庭のごみとして捨ててはダメで、そういうのも今はインターネットで情報があるから法律も分かるけども、インターネットでのアクセスができないとそういう情報は得にくい。
産業廃棄物となるとマニフェストが必要となり、大げさなことになるのかと思いきや。1kg300円の処理費用ということで、それほど大げさではなく良かった。蛍光灯は多くの企業が関わる産業廃棄物なので処理費用が低く抑えられているようなところがある。天然繊維系の糸や布のゴミは1立方Mで、1万円から2万円くらいが相場。糸が30kg入っている段ボール箱一つが、0.4MX0.5MX0.6Mなので、0.12立方M。ということは、8個で1立方M相当になる。ということは、240kgで1万円の処理費用ならそれほど高くないのかもしれない。でも、1立方Mの200kgとかの袋を運ぶというのは人力では無理で、それ自体が大げさな話になる。糸の段ボールの箱8個で1立米計算してもらえればありがたいのだが、そういう計算もありなのかどうか産業廃棄物処理業者さんに詳しく尋ねる必要がある。
林与の工場というのは縫製工場ほどはゴミもでないのだけども、縫製工場の場合には、裁断くずは一般ごみで産業廃棄物でなかったりして、縫製工場というのは全国にたくさんあるのでそういう扱いなのだろう。織物工場というのは本当に少なくなってしまっているので、織物工場の糸くずなどはそのような扱いなのだろう。基本、ハギレなどもほとんど残して小物にしたり、使えそうにない部分は、油を拭いたりするのに活用したり、作業中に必要な紐につかったり、機械を修理する時の機械の下を拭いたりするのに使ったりといろいろと活用方法はある。それほどたくさんの廃棄物が出るわけでもないけども、生産途中で残った糸やハギレなどを活用していく必要があり、糸などはロットごとに残しておいて活用したりもしている。
たとえば、リネンガーゼオフ白の縦は、まとまった白い新品のL66番手の糸を使うことが多いけども、横糸はアパレル向けの都度の生産で出る残糸を固めると3kgとか4kgになるので、それを使って生産する。残糸といっても新品の糸を使った残りなので、新品の糸と同じなので品質は保証でき、使い切ったところで一巻の終わりとしてカットするので、一巻の横糸の中に違うロットが混在することもない。今はリネン糸もコロナ前の2.5倍とかになってしまっているけども、リネンガーゼオフ白も2割ほど値上げさせて頂いたが、もともとそういうコンセプトでリネンガーゼのオフ白は定番商品として企画したもので、他の生地よりは価格は控え目にはさせていただいていて、多くの作家さんたちが草木染のベース生地としてお使いくださっている。それなりにこだわっていて、耳もなるべく綺麗に織りたいなあと、シャトル織機の中でも一番耳が綺麗に織れる1台を専用に割り当ててそれで織っている。シャトルは1回挟むだけで段が出来てしまうので綺麗におるのは苦戦をすることも多く、シャトル織機もガーゼストールはそれなりに横糸切れのときには、正確な機械の操作手順が必要で織れる人と織れない人に分かれるが、シャトル織機の織物でも、横4色とか、そこに組織が入るとかすると、パンチカードの意味が理解できていないとパンチカードをうまく戻すことができず、そのあたりになると練習したからできるようになるとかではなくて、説明を聞いた最初の日から説明を聞いて理解しようとして理解してできるまでやった人だけがつづけていけるような仕事なのかなあと思う。
林与もシャトル織機は最初の日から構造がほとんど理解できたからなんとか使いこなせていて、問題があって他の人が原因がわからずに解決できないときにも、案外、林与はその場ですぐに問題の原因を見つけることができたりすることがほとんどで、原因が分からないとか使いこなせなければ、大きなスクラップと化してしまう。また、この先、部品の供給が途絶えても、生きているうちくらいの20年くらいは仕事ができるように、予備のパーツをなるべく集めているというのも大事なことで、パーツがないときには自分で代替部品を作ることなどもできないと難しい話。とくにシャトル織機のシャトルは値段も高くなりすぎて、杼替えのある織物をおるとどうしても壊れやすいという問題がある。将来は、パーツとかもAIつかって、3Dプリンターでつくるとかの時代になるだろうと思う。今はコストも合わないから織物の世界ではあまり現実的ではなく、中古で流通しているものなどを手に入れようとするけども、将来はそれ以外に方法がなくなるのではないだろうか。
産業廃棄物となるとマニフェストが必要となり、大げさなことになるのかと思いきや。1kg300円の処理費用ということで、それほど大げさではなく良かった。蛍光灯は多くの企業が関わる産業廃棄物なので処理費用が低く抑えられているようなところがある。天然繊維系の糸や布のゴミは1立方Mで、1万円から2万円くらいが相場。糸が30kg入っている段ボール箱一つが、0.4MX0.5MX0.6Mなので、0.12立方M。ということは、8個で1立方M相当になる。ということは、240kgで1万円の処理費用ならそれほど高くないのかもしれない。でも、1立方Mの200kgとかの袋を運ぶというのは人力では無理で、それ自体が大げさな話になる。糸の段ボールの箱8個で1立米計算してもらえればありがたいのだが、そういう計算もありなのかどうか産業廃棄物処理業者さんに詳しく尋ねる必要がある。
林与の工場というのは縫製工場ほどはゴミもでないのだけども、縫製工場の場合には、裁断くずは一般ごみで産業廃棄物でなかったりして、縫製工場というのは全国にたくさんあるのでそういう扱いなのだろう。織物工場というのは本当に少なくなってしまっているので、織物工場の糸くずなどはそのような扱いなのだろう。基本、ハギレなどもほとんど残して小物にしたり、使えそうにない部分は、油を拭いたりするのに活用したり、作業中に必要な紐につかったり、機械を修理する時の機械の下を拭いたりするのに使ったりといろいろと活用方法はある。それほどたくさんの廃棄物が出るわけでもないけども、生産途中で残った糸やハギレなどを活用していく必要があり、糸などはロットごとに残しておいて活用したりもしている。
たとえば、リネンガーゼオフ白の縦は、まとまった白い新品のL66番手の糸を使うことが多いけども、横糸はアパレル向けの都度の生産で出る残糸を固めると3kgとか4kgになるので、それを使って生産する。残糸といっても新品の糸を使った残りなので、新品の糸と同じなので品質は保証でき、使い切ったところで一巻の終わりとしてカットするので、一巻の横糸の中に違うロットが混在することもない。今はリネン糸もコロナ前の2.5倍とかになってしまっているけども、リネンガーゼオフ白も2割ほど値上げさせて頂いたが、もともとそういうコンセプトでリネンガーゼのオフ白は定番商品として企画したもので、他の生地よりは価格は控え目にはさせていただいていて、多くの作家さんたちが草木染のベース生地としてお使いくださっている。それなりにこだわっていて、耳もなるべく綺麗に織りたいなあと、シャトル織機の中でも一番耳が綺麗に織れる1台を専用に割り当ててそれで織っている。シャトルは1回挟むだけで段が出来てしまうので綺麗におるのは苦戦をすることも多く、シャトル織機もガーゼストールはそれなりに横糸切れのときには、正確な機械の操作手順が必要で織れる人と織れない人に分かれるが、シャトル織機の織物でも、横4色とか、そこに組織が入るとかすると、パンチカードの意味が理解できていないとパンチカードをうまく戻すことができず、そのあたりになると練習したからできるようになるとかではなくて、説明を聞いた最初の日から説明を聞いて理解しようとして理解してできるまでやった人だけがつづけていけるような仕事なのかなあと思う。
林与もシャトル織機は最初の日から構造がほとんど理解できたからなんとか使いこなせていて、問題があって他の人が原因がわからずに解決できないときにも、案外、林与はその場ですぐに問題の原因を見つけることができたりすることがほとんどで、原因が分からないとか使いこなせなければ、大きなスクラップと化してしまう。また、この先、部品の供給が途絶えても、生きているうちくらいの20年くらいは仕事ができるように、予備のパーツをなるべく集めているというのも大事なことで、パーツがないときには自分で代替部品を作ることなどもできないと難しい話。とくにシャトル織機のシャトルは値段も高くなりすぎて、杼替えのある織物をおるとどうしても壊れやすいという問題がある。将来は、パーツとかもAIつかって、3Dプリンターでつくるとかの時代になるだろうと思う。今はコストも合わないから織物の世界ではあまり現実的ではなく、中古で流通しているものなどを手に入れようとするけども、将来はそれ以外に方法がなくなるのではないだろうか。