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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

日本の織物の歴史

2024年05月30日

日本の織物の歴史をたどっていくと、今の日本という国の概念を忘れる必要があって、江戸時代からは鎖国だけども、それ以前は、日本という国の概念はそれほど強いものではなく、全国がバラバラに国として存在していて、たとえば、韓国や中国の地域などもそれと似た感覚。宗教が一つの統率の概念であったりもして、インドとか中国とか韓国とかも含めて、今以上に人の移動もあって、つながっていたみたいなところがあったと思う。

日本語も標準語にまとまってしまったので、逆に、外国との言葉の壁というものがはっきりとしてしまったのかもしれない。聞いたままを真似すればそれが言葉で、本来、日本語も外国語も関係はなかったりする。まあ、二人の人がいれば両方の言葉のちゃんぽんで会話してもよいのだし、それが普通のこと。

日本の織物の歴史をたどるときに、結局は日本人の歴史をたどることになり、日本の歴史をたどることになる。技術というのは独自に開発されたものもあるかもしれないけども、基本世界のどこかで誰かが始めたことが広まっているだけのことも多い。特に昔は特許とかなかったから見よう見まねで真似てやるのが技術。日本の織物の技術にしても、どう考えても日本オリジナルというよりは人が持ち込んだものだろうと思う。
今の時代も、アイホーンが世界中に広まるし同じようなことが昔も普通にあったんだろうと思う。田舎でも誰かが料理が上手だと教えてとなってその作り方がすぐに広まるし。江戸時代の飛脚にしても荷物を持ちながら、東京から京都の500kmを3日ほどというスピード。一日の移動距離150kmほど、すごいスピードで、馬を使うよりも、人が運ぶ方が簡単だと考えてたのだろう。

織物にしても、今の時代に、だれが草を績んで糸をつくってそれを織って服を作ろうとするだろう、でも昔の人というのはそれが普通のことで、昔の人というのは甘い世界に生きていないので、昔の人の能力というのは今の人の何十倍もあっただろうと思う。


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