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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

長栄座

2024年07月27日

27日、28日と米原の文化産業会館で長栄座イベントのロビー展示に出展させていただいた。初日は準備中に手織り機を見ておられる女性の方がおられて、織ってみてくださいねと声を掛けると、お母様が使われていたさをり式が家にばらしたまま残っておられるというお話で、捨てるに忍びないので、林与に譲ってくださるお話に。さをり式は10台以上持っており、超簡単手織り体験を林与以外の全国のスポットを持っておられるような方のお客さんに、手織り体験をしてもらうを広めてもらうようなことに活用したいなあと考えているので、お譲りいただけるのはありがたい。多くの方が織物を織るということの最初のきっかけになると、より多くの方が織物をおるということを身近に感じてもらえるのではなかろうかと思う。

林与自身も、超簡単無料手織り体験をやっていることで、イベントでも多くの来場者の方々との接点も生まれるし、イベントに出展する時の織物の話題つくりに役立っていたりもして、体験していただいた方にも織物を織るということが楽しいというのを経験してもらえ、林与は手織りの専門ではないので、初めての方でも最初から織れる一番簡単な織り方でやってもらうだけ。後は卓上の手織り機なども数千円で手に入るので、ご自身で購入されて次のステップに進んでいってもらったり、また別のところで本格的に手織りを体験していただくのも良いのかなあと思う。林与の超簡単手織りは、経糸に綿の糸の太めの糸を使うなど織りやすさを重視して、横糸には、5本ほどいろんな糸を引き揃えたかわいく見える糸を使っている。また、平織限定にしていて、4枚綜絖の東京手織りも踏板は6本だけども、両端の2本だけを使って平織限定で、超簡単手織り体験用に化かしてある。今回のイベントではお子さんが少な目だったので、両日で、大人の方メインに20名程度の方に、おひとり5分程度経験をしていただいた感じながら楽しんでいただけたと思う。

愛荘町からは両日有村町長がホールでの公演を観覧にえられ、愛荘町は瓶てまりを展示するなどもされており、また、愛荘町の林与が出展しているのを見て声を掛けてくださった。初日の午後から私が若い時に能登川繊維工業センターの所長で、その後、長浜の東北部工業センター所長だった鹿取さんが、イベントの案内が届いて繊維関係が4社(琴の弦の丸三ハシモトさん、北川織物さん、輪奈ビロードさん、林与)も出ているので、会いに来てくださって、引退されてもそういう方が合いに来てくださるなど。

来場者の方を対象にリネンキッチンクロスおひとり様1まいプレゼント企画は非常に好評で、今回は林与のナチュラルに仕上げたリネンギンガムのキッチンクロスのタイプをお配りしたのだけども、非常に好評で、200枚以上がプレゼントでき、林与はご来場いただいた方と一言二言の場合も大方けども、一番お話する機会が多かった一人で、林与の麻織物のことなどを非常に多くの方とお話できPRできた。布のままだとなかなか買ってくださった方が活用は難しいが、簡単な縫製がしてあるだけで、多くの方が欲しいと思ってくださるリネンのキッチンクロスというアイテムは将来が明るいなあと思える。林与で織ったリネンギンガムの生地を使っているので、希少な本場産の麻布を使用したキッチンクロス。キッチンクロス用に、柔軟剤などを使用せず、ナチュラルに仕上げていて、使うたびに柔らかくなっていく。襟元に巻いてスカーフのように活用くださる若い女性の方もいてくださった。先日林与に宮浦さんのご紹介で織物を勉強に来てくださった若い女性の方も自分で織られた50cm角くらいのキッチンクロスを襟元にまいてスカーフのように使われていたので、ファッションアイテムとしてもご活用いただけるような、50cm角から60cm角くらいのもの、お弁当包みとかにも活用いただけるようなサイズ感。20代、30代の方たちにもリネンのクロスというのは好評で、すごく欲しいと思ってもらえることがうれしく、リネンのアイテムというのはターゲット層が広いなあと例年以上に実感した。2000年以降リネンブームはオーガニックやサステイナブルの流れで、メディアやファッション業界を中心にリネンブームが続いてはいるが、今回は例年以上にリネンに対する好感度が増しているような気がする。

麻を織り続けるのは難しいことをいろいろと背負いながら織り続けてはいるけども、麻機屋という存在そのものが全国的に見ても特別で希少すぎるほどで、本場といわれる近江湖東産地でも林与以外、組合とあと数軒が織っておられる程度。非常に地道な仕事ながらも多くの方が欲しがってくださり、喜んでくださるようなものを生み出せているというのを実感できることは仕事をしていても本当に幸せなことに感じる。

林与にとって、こういうイベントというのは本業とは別の楽しみな部分でお祭り的な行事、展示会などでも相手次第では商談の場ともなるけども、多くの場合には交流の場的なことが多く、多くの方と楽しく情報発信や情報交換したりすることが大事であったりして、それはそれで自分自身で楽しめ意味のある場にしてゆかないといけない。お祭りの終わったあとには、また地道な作業の連続、でもそれが機屋の本当の仕事の部分で、そのあたりに本質を感じているから麻織物も続けていられるんだろうと思う。


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