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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

お盆が明けて

2009年08月16日

お盆の間は海外で過ごしておりました。いつもよりゆったりと時間が流れ、リフレッシュして日本に帰ってきました。今日から仕事を再開しています。

お盆の前から取り掛かっている織の問題に再度チャレンジしています。ストライプ柄状に平織のところと組織の甘いところが混在する織物で糸の緩みという問題が発生しています。組織的な問題で予想していたとおりの結果だったので、機を作り直して、ギシャという組織に切り替えて織ってみましたが、それでも、同様に緩む問題が発生しています。これも予想はしていたことなので、別の方法に移ります。

通常は、2重ビームという方法にすると良いのですが、今回の場合は、織物の柄を考えると、それが適切ではないという判断をしました。そこで、緩む糸をすべてコマで入れるというかなり手間の掛かる方法に切り替え織り進むことにしました。

これをやろうとすると、通常の1本2本のコマではなく、100本近くのコマとなります。安定して織れるように、100本のコマの機械自体を作るという作業から行って、一つの柄の織物を織れるようにしていきます。

麻を2重ビームでも織るのは大変なのですが、100本ものコマを入れて織ること自体、非常にリスクが伴うことなので、常に見守って織り進んでいかないとなりません。手織りだとコントロールが可能なことでも、機械を使って工業製品として織るからには、100mとか200m問題なく再現できるような見本つくりを考えないといけないのです。


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