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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

欧米輸出商談会

2011年01月13日

今日は、午後からJETROさん主催の欧米輸出商談会に出展させていただきました。新しいホテルで、周辺をうろうろとして見つからずに、遅れてのスタートだったのですが弊社のブース近くにいてくださいましたイタリアでご活躍されておられた国内コーディネイターの農守義文氏とお話も弾みまして各企業との商談も、すぐに和やかな雰囲気に包んでいただきまして、アメリカ、イタリア、イギリスの5社の皆様とも楽しい感じになりました。

通訳の方もおられ、また、英語が通じるということで、今回は、聞きたいなあと思うことは直接お聞きすることもでき、どういうものを求められているのかということを、お聞きすることができました。”コンパクトリネン” という言葉が会話中に出たので、新しいタイプのリネン素材かとおもい、自分の知らないところでリネンが進化してしまっているのではと思って、それはどんなリネンなのですかと尋ねますと、通訳の方が、トリアセテートのことをそういう風に呼ぶということを教えてくださいました。

リネン日記でお話しましたように、近江上布柄を海外の方にご覧いただこうと思って持ち込んで林与の歴史について話をするときにこういうものをかつてはやっており、日本では昔こういうものが人気がありましたとお話しましたところ、ニューヨークマンハッタンののパーティドレスなども手がけておられるエメルデザイン社が非常に興味を示してくださいまして、同じものを再現しても用途は限られていて難しいので、リネンの柔らかい素材の上に載せるとかコットンの上にプリントで載せるとか、今風のものに載せれば一つ一つの柄はアートですばらしいのでとおっしゃってくださっていました。

アメリカのシャツ業界では有名な、テキサスのハミルトン社もハミルトンも4代続いているということで、歴史的な重みのあるようなものには興味を示してくださり、近江上布にも興味を示していただけました。テキサスの会社なので、カジュアルな綿のシャツなどを多く手がけておられ、リネン関連はマス見本をハンガーにしていたのでそれをそのままお送りして色柄を選んでいただくというお話で進みそうです。

エレガントなラインナップながらもカジュアルさを含むクリスベンツ社も、リネンはさまざまなアイテムに使うということで、スワッチピックアップは多くいただきました。プリントものもたくさんやっておられるそうです。アメリカ向けには、リネンやコットンリネン素材を中心にプリントをベースに商品開発をしていくのが良いのではないかと思います。

イタリアのロベルタ・フルラネット社は、リネンの細番手の高密度ものや生成の100番手リネンストールに興味を示してくださいました。細い番手のものばかりをセレクトされるあたり、リネンを本当によくご存知だと思いました。

バイヤーさんとお話しする以外のほとんどの時間も、JETROのみなさんとお話させていただくなど、商談だけでなく海外販路開拓に向けてのお話などが時間いっぱい弾み、非常に内容の濃い商談会でした。とくに、すでに始まっておりますニューヨークとの案件も含め、アメリカ企業とはダイレクトにお取引が進みそうです。


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