リネン日記
週末
2009年08月29日
私は、週末が好きです。仕事がないからではないのです。じっくりと仕事を進められるからです。デザイン、色や柄を考えたりするのも外の社会の止まっている週末のほうが集中してできるので、週末が好きなのです。
手間の掛かる仕事は、週末にじっくりとします。林与の服を作るのも週末に企画を考えることが多いのです。洋服を作るときに、布からデザインができる強みというのは、すごいことだなあと思ったりします。洋服の形というのは売れ筋というのが決まっていて、あとは、布が売れるか売れないかを決めてしまうといわれることがあります。デザイナーが奇抜なデザインを作ってもそれが極端なブームになるということはありませんし、長続きはせず、あったとしてもそれは稀なケースです。
私の苦手なのは、お客さんと会ってその場で企画を短時間で決定することです。ずばりのものが林与に有る場合や、お客さんが具体的な作りたいものを持っておられる場合、それは進行が可能なのですが、短時間でこねくりまわして新しい企画を練るとそのほとんどが企画倒れに終わります。糸、染、織、加工も考える私が布を設計するのに何日も費やすのに、アイデアだけで短時間で、市販に通用する完成された布の企画を練り上げるというのは無理な話です。ものづくりが何かを考えるときに、アイデアマンというのは一番仕事ができないタイプで、それに伴う責任を被れるような仕事のできるアイデアマンというのはまさに希少な存在で実力をもった人といえます。
手間の掛かる仕事は、週末にじっくりとします。林与の服を作るのも週末に企画を考えることが多いのです。洋服を作るときに、布からデザインができる強みというのは、すごいことだなあと思ったりします。洋服の形というのは売れ筋というのが決まっていて、あとは、布が売れるか売れないかを決めてしまうといわれることがあります。デザイナーが奇抜なデザインを作ってもそれが極端なブームになるということはありませんし、長続きはせず、あったとしてもそれは稀なケースです。
私の苦手なのは、お客さんと会ってその場で企画を短時間で決定することです。ずばりのものが林与に有る場合や、お客さんが具体的な作りたいものを持っておられる場合、それは進行が可能なのですが、短時間でこねくりまわして新しい企画を練るとそのほとんどが企画倒れに終わります。糸、染、織、加工も考える私が布を設計するのに何日も費やすのに、アイデアだけで短時間で、市販に通用する完成された布の企画を練り上げるというのは無理な話です。ものづくりが何かを考えるときに、アイデアマンというのは一番仕事ができないタイプで、それに伴う責任を被れるような仕事のできるアイデアマンというのはまさに希少な存在で実力をもった人といえます。