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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

寒いですね。

2011年02月12日

今日はすごく寒いです。東京が暖かかったからというより本格的に冷え込んでいて土曜日ですが工場のほうは動かしていますが、手がかじかんでしまいます。2月というのは、一年で平均気温が一番低い月だと昔から言われていますので、これが普通なのかもしれませんが、つい先日、もう春ですねという感じだったのに、ここまで寒さが戻ると皆さんもウールの生地をお探しではないかと思います。

こちらのサイトをご覧いただいて生地をご購入くださる皆様には、生地の在庫がかなり少なくなってしまい、ご検討いただけるものが少なくすみません。春に向けて拡充していきたいと思っているのですが、2月後半は、新規におつくりするのが難しいので、倉庫にある在庫のビンテージな反物とか、去年いろいろと試作しましたものを数量限定的になりますが、アップしたいと考えています。

リネン25番手、43番手、66番手の定番生地のほうも在庫のないオフ白、生成に関しましては、麻織りの本場近江のシャトルで、じっくりと織りに掛かります。平均すると、1台の織機で、一時間に2Mほどしか織れませんので、織りあがり加工が終わるまで1ヶ月から1ヶ月半程度お待ちくださいませ。25番手オフ白と66番手生成はキバタがあったかもしれませんので、加工があがりましたら在庫のほうを更新させていただきます。

今日は、夜には字の評議委員会がありました。帰ってきてから、ジャガード織機を眺めました。2重ビームで織る本麻の白十文字と黒十文字が一台づつ動き始めています。普通の織物と比べると難しい織物で、お話をいただいてもお受けするのにかなり覚悟が必要なのですが、こういうものを残しておかないと日本の麻織物の世界というのが浅くなると思います。縦が綿だと何倍も簡単になるのですが、本麻の細番手は糸の問題も多いので難しいのです。

一反を織る際に何百回と縦糸切れ横糸切れで織機が止まりますが、50Mでのキスが5箇所程度に収めるのは至難の業です。着物以上に洋装の世界の織りが難しいのはあまり知られていないかも知れません。着物の世界だと手の込んだものが出来ても、洋装の世界では検査基準が厳しすぎて簡単なものづくりが出来ないことがあるのです。


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