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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

祇園納涼祭

2011年07月16日

今朝はお祖母さん筋の親戚の方のご不幸がありまして、いろいろと家のものもお手伝いに走っておりました。今宵は、愛知川の河川敷で祇園納涼祭の花火大会があるということで、7時前に愛知川の川原に向かいました。

今年の花火大会は、お天気もよく、花火にはもってこいで、フィナーレは空一面が滝のように黄色く染まる荘厳なもので大盛況のうちに終わったのですが、この花火も130回目を迎えるということで、考えるところがありました。

花火を一番楽しみにしている人というのは、観客席におられる方ではなくてそれを支えておられる方たちだと思います。何ヶ月も前から計画をして時間を使うだけでなく、自らも協賛金などお金を出して花火を応援されて、当日も花火をゆっくりと見る時間もなく、駐車場の整理や人々の誘導に徹しておられるのです。花火の日に30代、40代のくらいの皆さんが家族と一緒に花火を見ることすらも何年も放棄されて支えておられるのです。

このように小さな愛知川の町で130年も花火大会が続いているのは、そういった影の地元の住民の方と商店街などの中小企業を中心とした経営者の方の愛知川の伝統である花火大会を残していこうとされる大きな力だと思います。良くありがちな無味乾燥な行事を超えた大きな力を感じます。

花火大会なども費用の問題などでどんどんと消えていく傾向がありますが、そういった問題ではないところで支えられている花火というのは残っていくものだと思うのです。花火を見ていても、花火の美しさよりも交通整理をされている方の美しさのほうが心には伝わり、花火に浮かれている幸せを感じるのです。本当にたくさんの観客で駐車場も足りないくらいに埋まって大成功だったこと一番喜ばれているのも、交通整理されている皆さんではないでしょうか。


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