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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

リネンの細番手の先染

2011年08月25日

今、引き続き、リネン100番手を超える先染が量産可能なのか試しています。100番手を超えるリネン糸というのは、糸の当たり外れも多く扱いが厄介だなあと思うことも多いのです。120番手クラスのアパレル素材に挑んでいますが、こういう世界というのは本当に特別な気がします。

ジャパンクリエーションやインターテキスタイルの場でお披露目できれば、新しいリネンの世界が広がるものと思います。先染ということで、単に糸が細いということだけでなく、色柄の表現性がプラスされるので、その高級感というのは何倍も伝わると思います。

この3年ほどリネンの細番手に取り組んでまいりましたが、ついに100番クラス、110番クラス、120番手クラスのアパレル向けというのが現実のものとなりつつある感じがいたします。見本なんかも今日作ろうと思って明日には織りあがっているとうようなレベルにまで近づいてきました。原料や紡績のロットによって糸質がだいぶ違うのも感じますので、今のロットがたまたま当たりだったのかは、これから実際に実績を積む中で結果がでてくると思います。

140番手のビンテージアイリッシュリネンハンカチも総先染に突入しています。ヨーロッパでもアパレルリネンの細番手化の動きはあるようですが、ここで日本の技術が世界の技術の先端のあたりに立てているのではないかと思います。これからさらに紡績技術の向上が見込まれてはいますのですごく楽しみな世界なのです。


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