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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

本藍染

2011年10月03日

今日は、朝一で加工出し、午後からは大津のプリンスホテルで、中小企業団体中央会の滋賀県大会がありました。そのあとレセプションもあったのですが欠席させていただいて、野洲の紺九さんにお邪魔しました。

紺九さんでは、林与の生地が本藍染めに染まりあがっていました。林与が織った140番手や100番手をストールに染め上げたものは、今までのソフトなストールとは違います。すこし、ハリがあるのですが、その肌あたりの自然さが魅力で、肌に痛くないのです。超高密度細番手の厚地も2mだけですが染めていただきました。こちらは、ワンピースにすると素敵ではないかと思います。ジャパンクリエーションの場で皆さんにご覧いただこうかと思っております。

紺九さんの魅力は藍染の中でも、重要文化財などの修復にも使われる古来からの藍染の形を守っておられるところです。そんな藍染のストール、本物の藍の香りがいたします。販売も計画いたしますので楽しみにしてくださいませ。

森さんとお話していると、つい昔のものづくりの話になります。野洲晒が近江上布を支えていたということも今日のお話では出ており、いろいろな謎が解けてきます。お話していて、林与が頭の中でたどり着いている昔の麻の世界のものづくりと整合していている感じがします。

出来上がるものだけでなく、作り手の普通とは違う価値観というものが、他とは違う世界を生み出すためには一番大事ではないかと思うところなのです。


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