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リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

隣組宿

2012年03月04日

今日は、朝から仕事をしていたのですが隣組の宿(宿といっても寝泊りするわけではなく懇談と食事会の場です)というのが当たっていて、3時半からは懇談会、5時から出荷に動いて6時半からは食事でした。食事の時にも村らしい話が出ていました。昔からの講と呼ばれる社もある活動の話がでるのですが、昔の人というのは何か事業をするためにみんなで集まって土地を買ったりしたようで、村の中にもいろいろな名前の講が存在していますが、今は年に一度食事をするような会になっています。

もともとどういういきさつで始まったのかというのもわからない部分もあったりするのですが、今の人はみんな逆に抜けたい人も多いとは思うものの、話を聞いていると昔はそういうのに所属することが村の中のつながりを広げる上でも大事だったようです。昔は、頼んで入れてもらったような組織が今は人集めに苦労しているというのは良く聞く話です。

隣組も7件が集まっても私が一番若いくらいなのですが、次の世代の人がこういうのに馴染んで行けるのかということは、自然に考えると難しいことだろうなあというのは、15年ほど昔でもというより、30年ほど昔の中学生のころから感じていたことです。神社の祭り行事なども人を集めるのが難しいというのも、全国的な問題ではあるかと思いますが、そのときに必要があってできた行事がどこかで引き継げなくなっていくというのは普通のことなのではないかと思います。

やる気がないならやらなければ良いだけで、それを無理やり続けようとすると本来の良い精神すらもがゆがんでしまうことも多いものです。そういうのを楽にできる時代もあって、一方でそういうのを楽にできない時代が来るのもその反動であったりするところで、状況を見極めて小さく長く続けていくような形を模索するのが大事ではないかと感じます。


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