for English speakers: Welcome to HayashiyoWelcome to Hayashiyo
リネンや麻を織る日々をつづっています。

リネン日記

非常時

2012年03月10日

ある商売を経営されている方が話をしておられました。普段から自分のところで買っている人にしか災害時には売らないというようなことをいわれていて、普段から自分のところで買うことを薦めておられるのですが、普段の商売に、非常災害を利用されているあたり世間から見るとどうなんだろうかと。

昔、同じようなことを糸を自分から買ってほしいばかりにある糸商さんがいわれていました。糸が手に入りにくくなったときに普段から買っていれば手配するということを言われていたのです。でも、実際に普段でも糸の在庫が切れることが多く実際に危機を煽って自分のものを買わせる商売で、逆にいざというときにはございませんで終わりです。

今の時代、国内の商売の規模というものが小さくなりすぎて大手数社が独占で非常時に対応する能力がないのです。大手企業なんかをみると危機管理しているというものの一番そのもろさが伝わってきます。効率化されたラインを作ったりジャストインタイムで部品調達したり、日本製だと信じていたのにいつのまにやら海外での調達で、海外の洪水の影響で品物が入ってこないという話だったりと。

昨年のフランドル地方のリネンの草の作柄というものも相当悪いと聞いておりまして、昨年の原材料を使って作られる今年の糸に関してはかなり心配をしているところではありますが、心配をしても始まらないのです。自分で使ってみてどうなのか判断して、駄目なら自分で探すなりの解決をしていかないと。


ホーム | ショッピングカート 特定商取引法表示 | ご利用案内