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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
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2009年10月08日
ジャパンクリエーション2日目は、台風で会場周辺が強風に見舞われ、電車が止まったこともあって、東京都内からのアパレルさんなどの出足が悪かったです。でも、関西方面からきて昨日からこちらに滞在されている麻関連を探しておられるお客様さまや、地元の麻関連の企業さんなども、ジャパンクリエーションでリネンを提案しているということで注目くださっております。

10年ぶりくらいの懐かしいお客さんとの出会いもあったりで、秋冬に出展してみることで春夏にはお会いできなかったお客さんなどにもお会いすることができました。いつも誰かが弊社ブースで話をしていただいているような状態で、弊社出展に皆さんが花を添えてくださいました。

午後には、少し混雑してしまった感があり、お客様の対応が十分にできなかったのですが、新しいお客様との出会いも秋冬のシーズンながらあり、弊社が立ち上げたリネンハンカチ生地などごらんいただいてコメントなどいただきました。

夜はお台場に行って、ジョイポリの横の小香港で中華料理をおなか一杯食べました。今の時代のプリクラはすごく進化しているようで、若い社員たちはプリクラで撮影に熱心だったのですが、見せてもらった写真を見ると実物よりも何倍もきれいに写っていたので、本人たちも自分たちの顔の写ったプリクラを眺めてうっとりとしていました。
2009年10月07日
今日は、ジャパンクリエーションの初日でした。東京以外からも顔なじみの方が弊社ブースにもお越しくださり、開場での8時間というものは、日ごろの8時間と比べるとあっという間に過ぎてゆきます。

デザイナーズコラボで平本聡さんに企画していただいた、パッチワークのボディが、デザイナーズコラボの展示の中でも皆さんに一番ごらんいただけるベストなスポットおいてもらえて、目立つデザインだったのでたくさんの皆様の目に止めていただいたと思っています。パッチワークをひとピースづつ作り上げた社員の女の子がすごく喜んでいました。matohuさんとのコラボのシルク生地もスカートにお使いいただいて、他社様の生地とコーディネイトしてもらって素敵な感じでした。

ジャパンクリエーションは、日本のテキスタイル業界の最大のイベントなだけに、今までお会いしたいなあと思いながら予定が先延ばしになっていた方々とも開場でお出会いすることができたりと、日本のテキスタイルのお祭りだなあと思いました。

夜は、麻の紡績会社の方と一緒に新橋でお食事させていただく機会をいただきまして、そのあと銀座の最近流行のファストブランドといわれるブランドの秋冬の傾向をウィンドウショッピングいたしました。日本のファッションも世界的な規模で動いているんだなあと実感しています。
2009年10月06日
今日は、ジャパンクリエーションの準備で朝早くに車で出発して東京にお昼すぎに到着しました。今回は、目玉のリネンハンカチプロジェクトの評価も伺うつもりで、リネンハンカチの違いというのを実感していただこうと、粗品としてリネン100番手の白いリネンハンカチをお名刺交換などさせていただいた方にはお渡ししようと計画しています。

リネンはファッション業界では基本的に春夏がメインの素材となりますので、秋冬の展示会で提案すること自体が難しいというような感がありますが、ハンカチやストール、そして、ジーンズというような季節感の少ない素材をベースに提案してみようかと考えています。

昨日、到着して2時間程度でブースの飾りつけなどを済ませまして、夕食をゆっくりと食べて、ホテルでゆっくりと時間を過ごしました。いつもよりもゆっくりと時間を取れました。宿泊は東京ベイ有明ワシントンホテルです。
2009年10月04日
今日は、遅ればせながらジャパンクリエーションにお越しいただけそうな皆さんに案内状の発送をいたしました。いつも弊社に企画など来ていただける関西方面の方にはお送りしていません。

展示会に向けての最後のがんばりとしましては、リネンデニムのほうの加工と縫製をしています。ジーンズの形で見てもらおうと、ジーンズっぽく仮縫いしてプロトタイプとするのですが、日ごろは、春夏物を縫っているミシンなので、JUKIの工業用ミシンながらもちょっと馬力が足りません。今回のジャパンクリエーションではデニム祭のようなものが企画されていますので、林与のリネンデニムが、ジーンズのプロの目から見て麻の老舗のつくるジーンズ用リネン素材がどう評価されるのか楽しみです。

おととい、デザイナーのスズキタカユキさんから、案内状が届きまして、9月18日に渋谷のPARCO PART1 2Fに、直営店「suzuki takayuki placed」をオープンされたというお知らせをいただきました。今回の東京の展示会の準備の日にでも、お店のほうを覘かせていただこうかと思っています。

ジャパンクリエーションのほうは、春に続いての出展ですので、予想以上に今回出展することは皆さんもしってくださっており、会場、会場外でお会いしましょうと声をかけてくださった方がたくさんあり、一番小さなブースですので窮屈ですが、楽しみにしていますので見かけたら声をかけてやってくださいね。

今回、ジャパンクリエーションで、リネンを全面的にPRするのは林与だけかもしれませんが、110年の伝統をベースに新しいながらも確かな提案をし、高級リネンの分野で、世界をリードしていけたらなあと思っています。
2009年10月03日
今日は、組合と商工会議所の繊維部会の合同の研修旅行で愛知県の縫製工場を見学させていただきました。今のシーズン、ウールものがほとんどだったのですが、紳士服らしい背広と呼べるタイプのしっかりしたものを作っておられて、品質で勝負されているというのが伝わってきました。

お店や現場の工程を見せていただいたほかに、昭和16年生まれの社長が、昭和59から取り込んでこられた取り組みを聞かせていただきました。ものづくりをする林与としましても、同じ問題を抱えていたりするので、うなずける話ばかりでした。

海外や国内の高級な素材を使われているということで、うちの生地も、すでにOEMでの縫製として扱っていただいている可能性は高いのですが、その縫製工場の会員向けにイージーオーダーしている商品向けに林与の生地を使ってもらえるのではないかと思っています。高級な雰囲気のものを扱っておられるので、多くのブランドさまにも定番として使っていただいている林与の本麻の手もみ100番などピッタリではないかと思うのです。

紳士服の世界といえばウールのものが多く、麻関連は、少ないのではないかと思うので、季節的な要因をいわれていたので、そういう要因を減らすようなお手伝いができるのではないかと考えております。

今日はあったかかったので、ブランドのオーダーメイドで昔つくった林与の生地のジャケットを羽織っていきました。麻機屋が麻のものを着ているので、「林与の生地か」と、組合のみなさんに突っ込まれまくりました。普通市販されているクラスの麻にはない、こんにゃく糊加工を施した麻独特の色の深さが印象的だったんだろうと思います。
2009年10月02日
昨日は、夕方から縦糸を手で一本一本つなぐ作業をしに織物を修行中の方が来てくださり、ものづくりのあり方みたいなものを見ていただこうという流れの織り出し前の作業です。ものづくりにこだわるさまを体験していただけるのはほんとうにありがたいことです。夜には、縦つなぎのほうが間に合いませんで、今日から職人さんの手で織が進んでまいりました。

今日は、ハンカチ工場との縫製の打ち合わせに社員二人と一緒に行ってまいりました。ヘムと三巻で、一点ものを一点づつ手を縫製していただけるとの約束をいただいて安心いたしました。通常の機械裁断などでは地目のゆがみなどの問題が通常存在するので、手裁断だけでなく、織りの方でもそれをカバーするような試みで進行する段取りを組みました。

ジャパンクリエーションでのお披露目を行いたいため、後からぎりぎりで上がってくる分は、社内でのプロトタイプ製作となるかと思い。彦根の縫製工場のほうに無理をお願いしまして、技術的な協力等をお願いいたしました。

依頼しておりますハンカチ工場にいたしましても、弊社がいつもお願いしているだけでなく、国内の高級ハンカチ大手の仕事を長年に渡り受けておられたところですので、国産ハンカチ縫製としての一級の品質を謳えると考えております。

あとは時間的な心配があるのですが、一点一点丁寧な仕事をしていただくような打ち合わせがしたかったので、車で半日かけて縫製工場のほうにお願いにあがりました。電話でも十分でしたが、先代がいつもハンカチをお願いしていた方に直接お会いしたい思いもありまして、お邪魔だったかもしれませんがお伺いしました。
2009年10月01日
10月になりました。今日から超細番手アイリッシュリネンリネンハンカチプロジェクトが公式にスタートいたします。当初は、林与の取り組みとして動きだそうとしたのですが、滋賀県の地域資源を活性化するという「しが新事業応援ファンド」事業としても認定を受け、滋賀県の応援を受けながら3年間で、色柄含めまして90種類近くの先染アイリッシュリネンハンカチを作り上げる巨大な事業構想になっています。

イタリアンリネンを使用した無地の白いハンカチが現在生産可能なリネンの中では世界最高峰といわれるいわれておりますが、その品質の高さ、高価さゆえに絶滅した幻のアイリッシュリネン糸を使って先染リネン織物に挑戦し、世界最高峰を語れるようなリネンハンカチのコレクションを林与の織の技術で生み出そうという試みです。

麻織の本場近江においても一番麻織物にこだわりを持ち続け、日本の麻織物の発祥の地である近江湖東産地において日本の麻織を守り続けてきた本流であるからこそ、由来だけでなく技術的にも近江湖東産地は日本の麻織のトップでなければならないと思っております。

「リネン界の世界最高峰」として海外での世界最大規模のテキスタイル展でもPRを行うプロジェクトで、世界中のリネン業界、海外高級ブランドの企画担当なども注目をすることとなります。入手不可能な本物の超細番手ビンテージアイリッシュリネンを使用するということだけでなく、それを先染にし世界に数枚レベルのものを何十種類も作ります。

販売計画は未定ですが、コレクションとして展示会等、また、最後にはメイキングストーリーなども製本化される予定ですので、多くのみなさまにもこのドラマをみていただけるかと思います。私個人としましても、麻織物で常に世界一のものをつくろうとこだわって来た先代が残した糸を布に織り上げることができればと夢を託しています。
2009年09月30日
今日、6月に織ったアイリッシュリネンの140番手が加工からあがってきました。びっくりしたのが、テストのために縦横で160本以上の規格になるよう高密度に織ったつもりなのに、加工からあがってきた生地は、透明感あふれる薄さで半分透けているのです。リネンの100番手で織ったハンカチと比べてみても驚きの薄さです。

先週から、先染での織に取り掛かっています。今回のジャパンクリエーションでPRできるように、単純なチェック柄を作りました。私も完ぺき主義なので、デザインした布をハンカチにするのではなく、ハンカチをデザインしてからそれに合うような柄の生地を作るという作業方法を選びます。

そのためには、加工時の縦横の縮率などを予想して縦横の密度を決めて、縦も横も同じくらいの密度にすれば、柄としても一番デザインしやすいハンカチができます。今回は縦も横もインチ72本相当を想定して規格しました。

今回はテストと割り切っていますので、手持ちの染糸を使用しましたが色が若干浅く、倍くらい濃い色のほうが、柄が引き立つのではないかと思っています。ハンカチ屋さんとも相談しまして、最終的な規格のほうを煮詰めていきます。

ジャパンクリエーションでもリネンハンカチの良さを知ってもらおうと、リネン100番手クラスの白いハンカチを作って、弊社のブースにきてくださった方にプレゼントしようかと計画しています。今週末にハンカチ屋さんに行って間に合うかどうか確認します。

2009年09月29日
今日は、依頼されているサンプルを織りの準備終えて織り出しましたが、糸が弱くて織れないと言う状況で、一日中60歳の職人さんが切れる糸を繋いでは織ってしてくれていました。

ミシンルームでは、ジャパンクリエーション向けのパッチワークを急ピッチで作っています。オーガニックリネンを使ったパッチワークが、一つできて二つ目です。(ハンドメイドチックな作品で一枚が一日がかりです。)縫製チームががんばっています。縫製よりも生地を正確に裁断し、順番どおりくみ上げるのが大変です。デザイナーさんの企画力も手伝って、一番目立つボディーになるのではと思っています。

今日、加工屋さんに行って、オーガニックリネンのストールを加工出ししました。これは、ジャパンクリエーションの場でお披露目しようと考えています。ジャパンクリエーションのときに、すでに林与が出展することをお知りになられて連絡いただき、会場あるいは、会場外でお会いする予定をいただいています。

前回は、初めての出展で準備がほとんどできていませんでしたが、今回も、間際になって大忙しで準備中です。麻という素材で日本のテキスタイル業界を盛り上げることができればと、麻に関しては、リネン、ラミー含めまして日本で一番拘って織って秋冬にリネンを提案する林与の麻へのこだわりを見ていただきたいなあと思っています。

今日は、夕方、会議がありました、彦根の開国150年祭に絡んで縫製のPRをする企画が進行しています。小学生にも縫製の楽しさをわかってもらおうと彦根の小学校を訪れてのミシン教室なども予定しています。

今日は、ほかにも大人気の生地屋さんからのオリジナルカラーのご依頼もあって、この不景気といわれる時代にやりたいことが一杯で、いろいろな方からのご支援もありまして、前に進んでいる次第です。林与には余裕がありません、余裕があってもその分を布つくりに使ってぎりぎりでいつも前に進んでいます。
2009年09月29日
今日は、依頼されているサンプルを織りの準備終えて織り出しましたが、糸が弱くて織れないと言う状況で、一日中60歳の職人さんが切れる糸を繋いでは織ってしてくれていました。

ミシンルームでは、ジャパンクリエーション向けのパッチワークを急ピッチで作っています。オーガニックリネンを使ったパッチワークが、一つできて二つ目です。(ハンドメイドチックな作品で一枚が一日がかりです。)縫製チームががんばっています。縫製よりも生地を正確に裁断し、順番どおりくみ上げるのが大変です。デザイナーさんの企画力も手伝って、一番目立つボディーになるのではと思っています。

今日、加工屋さんに行って、オーガニックリネンのストールを加工出ししました。これは、ジャパンクリエーションの場でお披露目しようと考えています。ジャパンクリエーションのときに、すでに林与が出展することをお知りになられて連絡いただき、会場あるいは、会場外でお会いする予定をいただいています。

前回は、初めての出展で準備がほとんどできていませんでしたが、今回も、間際になって大忙しで準備中です。麻という素材で日本のテキスタイル業界を盛り上げることができればと、麻に関しては、リネン、ラミー含めまして日本で一番拘って織って秋冬にリネンを提案する林与の麻へのこだわりを見ていただきたいなあと思っています。

今日は、夕方、会議がありました、彦根の開国150年祭に絡んで縫製のPRをする企画が進行しています。小学生にも縫製の楽しさをわかってもらおうと彦根の小学校を訪れてのミシン教室なども予定しています。
2009年09月28日
昨日今日と、生地売りをされている方が、リネン生地のこと、織物のことに詳しくなりたいと林与に勉強に来てくださいました。糸の結び方からのスタートで、機結びと呼ばれる結び方の練習から初めてもらいました。

最初の日は、その方の企画用に染まりあがってきたカセ染のリネン糸をカセからチーズに巻き返す作業をやってもらって、整経用にカウントしてチーズに分割する作業までをやってもらって終了です。

今日は、チーズに分割した糸を整経機にセットして、整経用の筬通しや整経の作業を少し経験してもらいました。整経が無事済んで、次は、織機に載せて縦糸を繋いで織るという作業が残っています。

織物の作業というのが、いろいろな種類の機械を使いこなし、たくさん手作業の段階もあるというのをみていただけたのではないかと思います。
2009年09月24日
今日は、休みが明けて、バタバタでした。染工場さんや加工工場さんは、5連休でこの週末も休みなので、10日間に2日分の仕事しかできないようなイメージです。朝、加工屋さんに反物を投入して、午後に何度か染工場さんとの打ち合わせを行って、この2日がどういう風にものが流れるのかを把握しました。

展示会が迫っておりますが、企画を含めると1ヶ月くらい掛かって織り上げるサンプルなども多いので、なかなか忙しい毎日です。通常のアパレル向けのほうの仕事や製品の納期もこなしておりますので、この月末は、手が足りないような状況です。

今日、クロネコに行って、通常使っているメール便のほかに国際メール便というのをはじめて使いました。いつものメール便とほとんど変わらない感覚で使えたので、海外に書類などを送るときには便利だなあと思いました。

上海の展示会のほうの準備もまだまだこれからです。ツアーじゃなく、航空券とホテルを自分で手配しての旅行なので逆に気は楽なのですが、いろいろと準備が大変です。この秋も、布を通じて、たくさんのみなさんとの出会いがることを楽しみにしています。
2009年09月21日
アイリッシュリネン超細番手ハンカチのプロジェクトが10月から始まります。30年前のアイリッシュリネンの糸が織れるということはテストが完了していますが、ハンカチの規格で少し迷っています。10月にジャパンクリエーションにプロトタイプ的なものをお披露目できればと計画しています。

縦糸、横糸の密度を何本にするとか、ハンカチの大きさを、メンズ用、レディース用のそれぞれ何cm角にするかとか、ハンカチの縫製の簡単なテストも社内のミシンでやってみてイメージを作り上げます。そして本番は、ハンカチ屋さんとも相談しながら、プロのハンカチの縫製屋さんの手で作ってもらいます。

林与の通常に扱っているハンカチのサイズの仕様もあるのですが、今回は、メンズ用は50cm角、レディース用は45cm角くらいを想定して作ってみようと、予定しております。ハンカチというのは、大きさは実際には自由なので、自社規格で作ることが可能なのです。

アイリッシュリネンの140番手の本当に糸は繊細で、一本の糸を扱うのも苦労しているのですが、縦に3000本以上並べて、力織機で織れるのが不思議です。先染にすると織ることよりも織るまでの手間が大変なのと、出来上がった先染柄が今ひとつだと、普通に織るのが難しいものを何度も柄を組みなおして、貴重な糸を無駄にしながら織るという、無地とくらべると何倍もの手間とリスクの伴う作業になります。でも、楽しみです。
2009年09月20日
今日、夜、車で30分くらいのところにある、チーズ巻きの70代中ごろのおじいさんのところに糸を取りに来ました。チーズというのは、糸を巻く木の管のことです。カセの状態からチーズに巻くのがおじいさんの仕事です。

おととい持って行って、今日は休みだったんですがおじいさんが急いで巻いてくれました。今回、チーズに巻かれた糸は、会社で整経し、町内の林与専属の出機(でばた)の工場で70歳のおじいさんがシャトル織機で織ってくれるのです。切れやすいリネンの細い糸を70歳を超えた職人さんたちが扱っています。林与の自社工場の職人さんは40年間、シャトル織機を動かしておられる60歳のおじいさんです。

70歳を超えても林与の仕事をしたいと思ってくださってることに感謝です。日本の良いものを知っている世代が今なお林与の布に関わっていてくださります。染屋さんの下請けさんに任せて巻いてもらうと空いているところで巻いてもらえるので早く簡単なことも多いのですが、林与は、なるべく、目に見える形で仕事をしたい思いから、林与の身内ともいうべきいつもの下請けさんたちに仕事をお願いしています。

問題があるときに、いつもとの少しの違いに気がつくかつかないかが大事だと考えるからです。自分の手の届かないところで仕事をしてしまうと、出来上がったものの問題に気がつかないことが多く、各工程の良し悪しを判断できないものづくりになってしまう危険性があると思います。
2009年09月18日
林与は、ジャパンクリエーション2010SSのデザイナーコラボではスズキタカユキさんに生地を使っていただきました。今回のジャパンクリエーション2010AWでは、2デザイナーさんに生地を使っていただけることになています。matohuさんと平元聡さんです。二方とも、林与以外の素材も数点ピックアップされてコーディネイトされるそうです。

matohuさんにお使いいただく生地のほうは、スタートが早かったので、先月東京のほうにお送りして準備が完了いたしました。今日から、平元聡さんの生地に取り掛かっています。平元聡さんは、今月の初めに、弊社にお見えくださり、春の展示会の時に、林与のブースにお見えくださって、林与のパッチワークで作ったロゴを見ていただき、今回のコラボでは林与とも取り組んでくださることになったそうです。

お越しいただいたときに構想をお聞きしたのですが、実際に今日作りはじめてみると良い感じです。でも、ミシンは使いますが、手作り感覚なのでかなり時間が掛かりそうです。担当の女の子も、重要な使命だと感じているので、慎重に生地をカットして組み立てていきます。

matohuさんに使っていただく生地も、平元聡さんに使っていただく生地も、ジャパンクリエーションで、ボディーの一部となってみなさまに見ていただけることと思います。秋冬に弱い林与なのですが、コラボで生地を使っていただけ喜んでおります。

林与は、ビジネステキスタイルゾーンに出展いたしますので、一般の方でブースに興しになられない方や、林与にご興味のない皆さんも、デザイナーズコラボのボディーは、ジャパンクリエーションのメインイベントのひとつですのでご覧くださると思います。林与が手掛けたものが多くの皆様にごらんいただけることはありがたいです。

ジャパンクリエーションが終わりましたら、リネン日記のほうでも作品の詳細をご報告いたしますね。
2009年09月17日
昨日から本格的にTAKUMIプロジェクトに向けての作品つくりに取り掛かっています。ベースとなる柄の色出は、実際の布をみてもまずまずの感じです。先染めをPRできるようなファンキーながらもちょっと可愛い色合にしました。

そこに、きらきらと輝くアイテムをトッピングとして織り込みます。今、織っている最中ですが、素敵な感じですが、ちょっとユーモアです。TAKUMIプロジェクトは、遊び心が大事だと考え、普段作る布の概念とはまったく違うレベルでのものづくりです。

使う色も、チェックでもモノトーンな売れ筋ではなく、先染屋なので、先染のイメージを強く出しました。また、昔、近江上布を織っていたということもあり、一本一本手間を掛けて織り込む部分を入れることにより、織の手間を語る要素を盛り込んでいます。

見た目は、トッピングのおかげで豪華なのですが、その脆さが華やかさなのです。華やかなものは一度限りの世界なので、ファッションの世界というのを象徴するような作品です。でも、この作品のアイデアの応用は広く可能性は広く、小物や資材などにも応用できます。織でないと駄目な理由も存在します。
2009年09月15日
今日は、ジャパンクリエーションのTAKUMIプロジェクト出展のための作品の柄出しをやりました。先染のチェック柄をベースにした作品を作るのですが、アクセントに使うアイテムを配置するので、そのことがネックになって、柄をなんども変えました。

柄出しに使っているのは、10年ほど前に開発した、先染柄シュミレーションソフトで、ウィンドウズ2000のマシンでしか動かないソフトなのですが、自分で作っただけに、先染柄を考えるのには便利です。

TAKUMIプロジェクトのほうの最初のひとつの整経は終わって明日から織出しです。4つやろうと思っていましたが、1つか2つしかできそうにありません。まあ、手間を掛けて作るのですが、一発勝負なので、うまく上がるかどうかやってみないとわかりません。

夜、バッグメーカーの社長さんと電話で話をしました。リネンの素材を使って、かばんを作ってみようという企画を立てておられます。シャトル織機で織ったリネンは味があるので、かばんにすると素敵です。かばんの素材は、林与が、リネンジーンズ向けに開発したリネンの超高密度なのですが、水洗いなどもしてもらって気に入ってもらってるようです。林与で、ジーンズも縫製してテストもしてみましたが、平織りにしたので軽くて新鮮な感触です。

自分の好みで布が作れるっていうのも贅沢な話だなあと思います。
2009年09月14日
今日、お昼過ぎからお客様がありました。先日、取材で林与にお越しになられた新聞記者の方のご紹介で、弊社に脚をお運びくださいました。金糸銀糸を専門に作られているメーカーの専務さんと社員の方で、ガッツがあるだけでなく職人気質で、ものづくりに対する一途な姿勢が伝わってきました。

金糸銀糸というのは今までなんどか使ったことがあり、林与にもストックの金糸銀糸があるのですが品質や物性が今ひとつはっきりとしないので本格的に使ったことはほとんどありませんでした。実際にはどんな品質表示になるのかとか、加工ができるのかなどという疑問点があったのですが、身に着ける布というものだけに、メーカーの方の説明ではっきりと組成ののわかるものを使えるのは安心です。(金糸や銀糸は間に糸商が入るので、使う側からするとそういうところの情報がはっきりとしないことが多いのです。)

金糸銀糸にも、切ったスリットの状態で使うタイプのもの、コアヤーンの周りにしっかり目にカバーリングしたタイプのもの、ゆるめにコアヤーンが覗くようなタイプのものなど、用途に応じて、織機や編機に応じて、使い分けが必要であることを聞きながら、林与の織機では実際どんなものができるのかという問題を考えました。

織れるか織れないかという問題を超えて、どのような柄を作るためにはどのタイプの糸を使えばよいのだろうというところで、織りの技術は後からクリアできるのではないかと思っています。超細番手を織る麻織の技術を応用して織れないといわれるクラスの金糸銀糸に挑戦したいなあなんて思っています。細番手のリネンにラメ糸を巻いてみるテストをしてくださることになり、どんな糸になるのだろうか楽しみにしています。うまく、超細番手アイリッシュリネンハンカチに格子やライン使いなどで使えればキラキラとしたハンカチができるのではないかと考えています。
2009年09月13日
今日、10年前まで麻糸を染めていただいていた、70代の大阪の染工場の専務さんと電話で3時間ほどお話しました。麻の染を専門にやられていた染工場で、その方も、若い頃にドイツでリネンの染を勉強された技術者で、引退されたものの日本では一番麻の染めに関しては良く知っておられる方の一人です。

いろいろと染のことを相談させていただいたところ、リネンをきれいに染めるための秘密というのも教えていただきました。きれいに染めるためには、やはり、手間を掛けておられたのだなあと実感します。

林与が、アイリッシュリネンの140番手を先染でやるんですよと、お話しましたところ。そんな糸できるんですかと驚いておられました。染めた後の糸の扱いの予想される問題点をご指摘くださいました。さすが道を究めておられる方だなあと、思います。弊社が困るだろう部分を的確に予想してくださっているのです。林与も染の壁だけでなく、超細番手を織るという壁にぶつかりました、そこで、3つの大きな問題を解決して、通常は織れないとされる超細番手が織れるようになったことを説明しました。染に関しても林与の織機に合うような染上がりになるよう細かな指示で依頼します。

今、リネンの原料や紡績技術が低下している中で、良い原料を使い、高い紡績技術で作られた品質の高いリネンを見つけることは大切なことなのですが、品質の高いリネンであっても染の質が悪ければ、染め上がった後に品質の高いリネンとはいえなくなってしまうのです。林与は現在染をやっておりませんが、何十年もリネンの染をやられて極められた染のコツを伝授いただきました。現代では難しい、日本の手間隙を掛けた技術として心の中にしまっておこうと思います。

どこまでも品質を追求していくと、F1クラスのリネンとなってしまって、売るのが難しいほど高くなるのですが、そういうこだわりをもつことこそが、単なる量産向けの工業製品として作るのではなく、芸術品として顔をもつリネンの世界なのだと考えています。
2009年09月12日
今日は、林与の倉庫で糸探しです。ジャパンクリエーションのTAKUMIプロジェクトで、こだわったものを作ろうと考えています。匠でないといけないので、匠らしい本格的な要素をベースに遊び心を入れたいと考え、倉庫に眠っている宝の糸を探しにいったのです。

綿の140/2がありました。しかも、70色近い色糸で、各10kgづつ。綿の高級スカーフやハンカチが作れるクラスの糸です。私に出会うために20年近く待っていてくれたのです。ビンテージ高級コットンです。糸をさわっても綿のような感触ではありません、高級シルクのような軽くスムーズな肌触りです。

先染め柄にして、林与の先染ワールドをお披露目したいと考えております。麻でないのが残念ですが、加工の問題があるので、今回はベースは綿100%でいきたいと思います。本職なので、賞とかが目的ではないのです、日本の織物には、こういう世界があるということを皆さんに知ってもらえればよいかなあと思っています。