for English speakers: Welcome to HayashiyoWelcome to Hayashiyo
リネンや麻を織る日々をつづっています。
ホームリネン日記
リネン日記
リネン日記:3626
«前のページ 1 ... | 138 | 139 | 140 | 141 | 142 | 143 | 144 | 145 | 146 | 147 | 148 | ... 182 次のページ»
2011年11月05日
今日は、朝からインド出発のために準備をしていました。冊子つくりやハンガー作成で、ハンガー用の生地を50cmにカットしてしまい、ハンガーから出てる部分が50cmでないといけないことに後から気がついてやり直したり。

今回の展示会は、自分の会社のブースとしての展示ではなく、日本チームとして、他社様が綿やウール、レーヨン、合繊のハンガー展示されるなか、麻のハンガーを林与がブースになります。専門的にものづくりをされている特色のあるメーカーがほとんどですので、量産のものとは違う日本のものづくりらしい味のある素材がたくさん並ぶものと思います。

インドでは、量産のものであっても手織りなどが今も行われていますので、インドのほうが手間隙がかかっているものも多いのかもしれません。そういう部分は、今回は見学させてもらおうかと考えています。工場見学、ショッピングモール見学なども組まれておりますので、自分の目で見ていろいろと考えてみたいと思います。

2011年11月04日
今朝は京都からお客様です。昔から林与の会社のことをご存知で、久々にジャパンクリエーションでブースで声を掛けてくださいましてお越しくださいました。私のほうが興味のある案件があって、早速動いてくださり、頭の中で計画していたことが動き始めそうです。

近江上布の絣柄をプリントで再現する件で、縛りを取ればかなり前に進みそうな気がしました。再現したとしても今の着物ライクな素材感のものがアパレル向けにどれだけ通用するのかは疑問ですので、素材を本麻というのを外しましてターゲットを広げたほうが、柄が好きだから買いたいという方も広がるのではないかと考えました。

以前、JETROさんの商談会で、ニューヨークのエミリー社の社長とお話したときにも着物は着ないので、やわらかい素材のものがよいとおっしゃっておられました。日本では、案外、昔の柄というのに注目は少ないですが、日本に来られる海外の方が、日本の着物の世界をみられると、通常のアパレル素材の何倍も興味を示されます。

これから、ヨーロッパに向けても動いていきたいときですので、ヨーロッパでの展示会に出展やあるいは個展を考えるときに、日本の伝統的な素材というものも海外のみなさんに見ていただいて、そこから広がる世界でのアパレル向けのものづくりというのが、たぶん、ヨーロッパの皆様には一番受け入れられやすいかと思います。
2011年11月03日
今日は、ひこね文化プラザにて物産展がありました。開会式でのテープカットなどもありまして、しばらくするとテント村は人人で、大にぎわいです。お昼もいただこうかと思ったのですがなん十分も待たないと買うことができず諦めました。

別の会場では地場産業の展示も行われており、伝統工芸品である彦根仏壇関係の展示が力が入っておられ、以前から興味をもっておりました漆の技術などお話をうかがうことができました。

出展されている側も商売というよりお祭りを盛り上げる気分で楽しんでおられますのでこういうイベントというのは無理なく長続きする形ではないかと思います。2階では、彦根仏壇の職人さんたちが工程の実演を行っておられました。

彦根の仏壇業者の方というのは、昔から製造だけでなく販売も手がけておられますので、このような実演的なPRも非常に上手だなあと思うのです。仏壇の方とお話しておりますと、すでに家に仏壇がある方というのはお客様にはほとんどなり得ないのに、毎朝仏壇の前で拝むことをお勧めになられます。

製造されておられる方が仏壇にお参りするような、先祖に感謝するような気持ちをもたれている方ばかりなのでお話をしていても心豊かな気分になりました。よく、時代が変わったと言われますが、日本人が変わってしまうと日本的な産業というものは成り立ち得ないものだなあと思います。
2011年11月02日
展示会から10日が経過してようやくスワッチの送付が完了いたしました。今回は海外からスワッチがまだかというご催促がたくさんあり、非常に前向きに考えてくださっているのを感じます。郵便局から帰ってからはインドへの出発の準備にかかり始めました。

今回のインド行きは、経済産業省のインド市場調査事業として行われます。インドというマーケットの将来性がどのようなものなのかを調査する事業で、展示会なども日程には含まれており、日本のテキスタイルメーカーの素材などを現地の方に見ていただく絶好のPRの場になると考えています。

ご一緒させていただく皆様というのも、名簿を拝見していると織機にも精通され自分で織物を作られているような織物のプロの方が多くて、織機を触られているようなみなさまが私と同様に海外での製造でなく販売に目を向けられているのは単なる一致ではないと思います。

展示する素材なんかも、売り安そうな低価格のものを見ていただくのではなく、日本らしいものづくりをしたものや日本的な色使いがされているものを見ていただこうかと思っています。
2011年11月01日
スワッチの送付が3分の2くらい完了しました。展示会の場というのは商談の場ではなく、単なる現実PRの場に過ぎないかと思います。といいますのも、今の時代というのはこられたお客様が個人の方でもなければ購入を即断決断できることはほとんどないのです。展示会のブースは屋台の出店のように見えますがものを見せる場所であっても売る場所ではないのです。

展示会などでも大事なのは価値観を共有できるような方とのお出会いです。スワッチを送る際にもお名刺を眺めながら会場で話したときのことを思い出すのです。スワッチを送り始めると、積極的なブランドさまやアパレルさまというのは前向きに動いてくださいますので、そういう自然な流れの生まれるところと自然なスタイルで仕事をしていくのが一番よいのではないかと思います。

今、考えているのがプルミエールビジョンへの出展で、個性の強いものづくりというのをPPしていくためには目指すべきではないのかと思っています。麻に特化して、布の見た目や質などでは全体として他とは違うようなテイストを持っていますので、欧米の方などでもリネンに興味のあられる方が林与のものづくりを特別に見てくださることは多いので、自分らしいものづくりの方向性は保って行こうとするときに、そのようなものづくりを最大限にPRできるような場所を求めるのも大事だろうと思っています。

最初はプルミエールビジョンでなくてもよいのかもと思います。パリででも1週間ほど場所を借りて個展的な林与の展示会を開いてみるのもよいのかもしれません。それなら、リネンだけでなく近江上布の世界をヨーロッパの皆様に見てもらえるようなチャンスになるかと思うのです。
2011年10月31日
今日は午前中に段取りをして染色工場に糸などを持っていきました。アパレル関連の仕事のほうも国内向けというのは非常に小ロットなものづくりが多くなり、カウンターや色見本、展示会サンプル、本生産、と3回の生産が伴うことを考えると、ストック在庫を流すのと比べると実際3倍以上のコストが掛かります。

質を落とさないためには、材料をある程度まとめて購入したり、染色をまとめてすることでバルク価格で流せるような対応をするのですが、製造する側の品質を守るための良心的な部分で、それは製造する側の在庫リスクという形で掛かってきます。在庫ゼロという夢物語などはしわ寄せに目を向けていないだけのことで、それは局所的で不完全なマネージメント哲学だろうなあと思います。

昨年国内の展示会に参加していた台湾のメーカーさんが今年は居られませんでした。お話をしたときにも、日本国内の繊維需要の低さには驚かれておりました。日本という国はなんても手に入り繊維製品が飽和状態にあるといえ、価格が安くても見向きもされないという一方で厳しさがあります。

また、決まったとしても海外メーカーを支えるだけの規模の注文になることが少なく、海外メーカーが販売先として日本メーカーを敬遠し始めているのが常に繊維業界ではささやかれています。日本人のバイヤーさんがよくやるのが、次は大きな注文をするので今はがまんしてというやり方でそれは海外ではまったく通用しない話で、そういうミスマッチを生み出す口先での手法はすぐに愛想をつかされてしまうということのようです。
2011年10月30日
海外向けのスワッチ送付の手配を引き続き行っています。問屋さんやアパレルさんがお客さんであっても販売や提案という作業が常に必要で、価格なども一律ではなく、支払い条件、品質基準、ボリューム、期待値や将来性によって変わってくるのが、小売とは異なるところです。
2011年10月29日
先日、海外から取り寄せた糸でリネン150番手のストールが織りあがりました。細さの面では現行ではリネン100%ものとしてはかなり細いところにきていると思います。北アイルランド紡績の140番手の糸と比べると、やや扱いにおいて違いが感じられるものの仕上がりはかなり近い感じで高級感が同様にあるかと思います。

2メートルほどの1枚のストールが40g程度と、爆発的なボリューム感があるのにその軽さというのは、リネンの細番手の風格を感じます。林与としましては、まだまだ、織るほうは余裕がある感じです。紡績技術が向上すれば、200番手に向けての世界も広がりそうです。手にされる方はこの150番手リネンの世界にきっと驚かれることと思います。

現行の糸で、高嶺の花のアイリッシュリネンの世界にどこまで迫れるものかというのは非常に楽しみなところで、今年はヨーロッパでフラックスの収穫高がかなり落ち込んだとは聞いておりますが、品質はかなりよいという情報も伝わってきています。

近く撮影など行ってサイトでの販売を開始いたしますが、手元にまだ数枚ですが出来上がりましたので先に試されたい方は、ご注文くださいませ。素材としましては現行のリネンではベストに近い選択ですので、この雰囲気というのは非常にゴージャスです。

私のほうは、今日も海外向けのスワッチ送付に追われています。中国や香港以外にも、アメリカ、イタリア、トルコ、オーストラリア、韓国、台湾、スウェーデンなどの皆様とお話をさせていただけました。基本、秋冬の展示会でなかなかリネンを提案することは難しいかとも思うのですが一年中リネンに興味を持っておられる方が多いことを再認識いたしました。
2011年10月28日
今日もよいお天気です。なんだか、過ごし易くって。これから冬に向かうのに、なんかぽかぽか小春日和です。今日は朝から繊研新聞の記者の方が取材にお見えで、ジャパンクリエーションやインターテキスタイル出展などの近況のご報告をさせていただきました。記者の方も以前、中国で偽タクシーにやられたそうで、海外では襲われたりするリスクというのは付き物だなあと改めて思います。

届いたリネン糸ですがコーンでみると非常にきれいですが、作業工程に掛けてみると糸に手を掛けて加工してあげることが必要かと思います。糸を丁寧に加工し直しまして織るようにいたしました。シャトル織りのリネンでストールに仕上げてみようと考えています。加工も展示会で非常に人気のあった林与ナチュラル仕上です。

11月30日と12月1日の両日は、PANGEA SOLARIUM(渋谷区恵比寿西1-24-1)で行われますナチュラル素材系の展示会に参加することが決まっております。林与はリネン分野での出展となります。この展示会は一般向けではなく業者さん向けの展示会となります。一年後の秋冬向けもそうですが、2012の春夏物のリネン関連の生地の企画を考えておられる方にとってはじっくりとお話できるのではないかと思います。

午後からは引き続き海外スワッチの準備です。4日も展示会でしたのでスワッチだけでも60社くらいにお送りすることになりますので1週間仕事でこの週末もなくなりそうです。展示会というのは商談の場というより新しいお客さんとの出会いの場でしかないと思います。3年くらいお会いして双方の熱意が形になって初めて動くというようなことも多いんじゃあないかと思うのです。

工場の中では、ラミーの100番手のものも織り始めています。ラミーのものというのは、最近は糸質の問題も絡んでリネン以上に織るのに神経を使います。海外で150番手を超えるようなクラスのすごく細いラミー織物が量産される時代となりラミー紡績も中国に追い越されてしまった感があります。日本の糸商さんの間で流れる糸というのが廉価なものが多くなり、一方で中国国内のほうが材料に関してはハイスペックなものが多くなってきました。そういう細い番手を使いこなせるところは少なく、インフレというより、スタグフレーション的な局面に入っているような気もします。
2011年10月27日
今日は、組合の研修旅行で彦根商工会議所の皆様とご一緒に琵琶湖の反対側の高島地域にお邪魔しました。綿帆布鞄、高島の道の駅、アドベリー、近江扇子と地場産業づくしで見学をさせていただき、日ごろ地場産業にかかわるものの、他産地の地場産業のお話をお聞きすることで共通に抱えている問題や他産地の取り組みから学ばせていただくことはたくさんありました。春のプレミアムテキスタイルジャパンでもお隣のブースは、高島の4社が合同での出展をされておりまして日本のテキスタイル業界を盛り上げていこうというお仲間意識を感じました。

綿帆布鞄は、高島地域地場産業振興センターで販売を手がけておられ、ひとつ1万円程度のお値段でオーダーメイドの形で販売されています。色などがネットではどうしてもうまく表現できないということで、現地で現物を確認してご購入をいただくのが一番だとかいうお話です。JR西さんとのコラボもされていて、観光資源としての部分でも帆布生地が活躍しています。

センターにお邪魔して林与が気になったのは、販売所の横に手織機やシャトル織りの織機があって、綿を育てて手紡で糸を作って織物をつくられているとか、綿と種を分離するだけでも大仕事だというお話で、それを現実のものとして織物まで仕上げておられるので、理想を現実にするような取り組みには感心しました。お話を聞いていても熱意や職人魂に感服するプライスレスな世界で、人間の根気や技術が出来上がるものを大きく左右し、出来上がったものから作り手がまさに見える気がします。

お昼は、161号線沿いの高島の道の駅で、鮎料理をいただきました。道の駅は、高島地域で作られたものが、おみやげ物としてすべて並んでいるかのような徹底で、多くの皆様が地場産品に触れることができる場所です。手軽なおみやげ物としての意味合いが強く、手の込んだものよりは安いものがよく売れるというような傾向は強いかなあと思います。人を集める力というのは強いなあと思います。

アドベリーは、ニュージーランドのボイズンベリーの苗をオンリーワンな形で日本で栽培されており、6次産業(1次産業+2次産業+3次産業)の創造という表現で、安曇川地域の特産品として定着し、多くの方の認識も得て守り育てられている今までなかったものが地場を支えるような新事業の成功事例です。

近江扇子のすいた扇子さんは、私の中学時代の友人の親戚の方がやっておられるお店で、近江扇子の歴史を背負って手作業の部分をしっかりと見せていただきました。体が自然に動いてものが生まれるとおっしゃっておられるのは、私自身も織物の作業をしていて感じるところで、手の感覚でものが生まれてくるというのが数値的な品質管理とかと違って、自分の感覚を信じてベストを尽くすしかないものづくりの形です。

作業を見ていても、手間暇掛けずに機械化すれば安く大量に作れてよいのにと思うのですがそれというのは誰もが考えることで、楽をしようという話になれば、自分が旅行に行くのとテレビで旅行番組をみるのとの違いくらいはあると思います。忙しい日々の中で、このような研修旅行に参加させちただいて、自分の中に生かしていくものがなければなあと思います。高島産地の皆様も高島のものづくりの特性を生かしながら愚直に物事に取り組まれ育んでおられ、行政もそれをバックアップされているのを感じます。

ものづくりの部分では、材料という部分に携わられる方というのが一番厳しいところになるようです。綿の手紡にしても、綿を栽培するのは1年かかり、それを手で紡績するとなると使える量も知れています。アドベリーにしましても、手で摘む作業が伴いますのでそれをカバーできるだけの人材をどう確保するのか、近江扇子にしましても竹はたくさんあっても竹に手を掛けてあげないとよい竹が育たないということです。

突き詰めていけば自分の会社の中の人だけでなく結局は自分のほしい材料を生み出す人々の生活を支えていかなければものをつくることはできないということです。それは日ごろから実感するところで、企業努力だけでなく、協力てきな部分がないと川上の産業のほうから崩れてしまっていくものです。これは、ものづくりだけでなく、法律や経済政策が大きく影響し、日本の伝統産業が消えていくのも企業努力だけではどうしようもないところにきているといえ、法律や政策で守られた業種だけが自由競争の中の比較優位で残れる形ではないかと思うのです。
2011年10月26日
インターテキスタイル上海でも、ブランドのデザイナーさん自身や企画の方がお見えになられるのですが、とりあえず自分自身にひとつほしいとストールなどの私費での購入を検討してくださることが多いのです。ブランドのデザイナーの方が身に付けられるものとして、林与のストールをご検討いただけるというのもありがたいものです。

地域的には、欧米の中でもニューヨークの方というのは非常に大らかで、名刺交換をする前にアメリカからでニューヨークの方ではないのかなあと感じることができるのです。華やかな雰囲気を演出されていて、アーティスティックな雰囲気のままビジネスがうまく回っているような印象を受けます。

今回は、オーストラリアのブランドの方も3人とお話しすることができました。季節が反対なので春夏物をお探しでリネンに対して積極的だなあと感じます。イタリア、フランスのブランドの方は少しで、商社の方が何人かお見えになられました。

リネン糸の情報収集もしっかりとでき、新しい糸も試作用の分が届いたのです。リネンの細番手の試作の方向性が進化することになります。メール会員の方には、近々、新作の情報などお流しすることができるかと考えております。お楽しみにしてください。
2011年10月25日
ジャパンクリエーションでご依頼いただいたスワッチなどを用意完了しまして、次は、インターテキスタイルのスワッチの準備です。すでに3件、スワッチに関してのメールを海外からいただいています。

今回、中国のナチュラル系のブランドさんは、テイストが非常に似通っているいることに気がつきます。上海では、56点のハンガーを並べましたが、そのうち10点ほどにピックアップは集中するのです。一般的なトレンドアナラシス的なお話を聞くよりも、自分の作っているものの中で何がどう評価されるかというのが自分のものづくりの方向性を決めていく上で大事だったりいたします。また、自分自身が自分の作ったものを提案する場所をいただくことでそれが世界的なトレンドをも形成していくものだと考えます。

ピックアップされたものに関しましても、この数年で新しく作った試作品に人気が集中しているように思い、市場にないものを皆さんが求めらているのを感じます。まだまだ、面白さというのはどこまでも生み出していける余地が残っているものと思います。

今日、海外にお送りした中国5件、トルコ1件のスワッチには、グリーティングカードのような林与の写真入のお礼の手紙を添えました。夜中に、京都中央郵便局から送り出しましたが、トルコが住所が英語じゃなかったので、ちょっと失敗したかなあと思っています。無事に届くことを祈ります。
2011年10月23日
今日は本当によい天気で仕事をしないといけないのがもったいないなあと思うほどです。やらなければならないことは山積みになってしまっています。ジャパンクリエーションのスワッチのご送付を行っておりました。ジャパンクリエーションの場では、スワッチリクエストというのは上海に出発の件もありましてご対応を控えめにさせていただき、近江湖東麻織物のPRを主体に冊子をお配りする形にさせていただきました。

多くの方に、近江湖東産地の麻織物のことを知っていただけたかと思います。展示会というのは、商談の場というイメージがあるかもしれませんが、生地の世界の場合には、その場で具体的な商談が進むことというのは、ほとんどないのではないかと思います。展示会も、新しいお出会いの場、ご挨拶の場、情報交換の場としての機能が主なものだと考えます。

展示会においては、たくさんの会社が並んでいるので、林与の場合は、秋冬にこだわらず麻やリネンを提案させていただいたほうが、国を代表するような展示会の場でも、スペシャリティならびにバラエティの部分に貢献できるのではないかと思っています。

秋冬に、リネンを提案するというのはなかなか勇気のいるものだったりします。インターテキスタイル上海でも、国際ブースでは、リネンの提案というのはほとんど見られません。3年間続けて提案し続けたことが、毎年、見に来てくださるお客様が増えたことにつながったと感じています。
2011年10月22日
昨日の夜1時に京都に着き家に着いたら午前2時半でした。できるかぎりスワッチなどの手配を進めています。スワッチをお送りしたところからはすでに企画進行のお話があり、休み中にいただいているお話などとともに、順番に整理しながら元のリズムに戻していきます。

2週間のお祭りがようやく終わった感じです。ジャパンクリエーションとインターテキスタイルの間が週末の土曜と日曜しかなかったので、今回のスケジュールは本当に厳しかったですが、たくさんの皆さんにお会いすることができ充実しておりました。

糸の情報なんかも今回も手に入れることができ、また、林与が試作した生地をご覧いただくことで、林与のものづくりの方向性をお客様がどうご評価くださるのか確かめられました。麻を中心に扱っておられるブランドさんからは非常に注目度が高く、基本の白、黒、紺、ベージュのほか、日本のワビサビの色付けし高級な麻のイメージを保ち、色華やかながらも高級なテイストにまとめました。

ネットでの生地の販売も本格的に再開をいたしますのでよろしくお願いいたします。カバン生地は資材系をおつくりになられるには非常によろしいかと思います。いろんな御用途で活躍する素材です。重量感のあるリネンエコバッグも林与オリジナルのデザインで販売をいたします。
2011年10月21日
今日は最終日、ホテルのチェックアウトがなかなか時間がかかり、会場にはきりぎりの到着です。クリプトンの中筋さんが昨晩は打ち上げやって来ました感じで最終日らしさを感じます。皆様が朝からごあいさつまわりされています。

今朝は8組の生地を見にこられたお客さまとお話をさせていただく機会があり欧米の方が半分です。最終日なのでお客さまは少な目、出展されている糸商さん、生地商さんと情報交換も広がりました。

リネンの本をまたプレゼント用に20部ほどもらったので、富士吉田の宮下織物さんにプレゼントしました。シルクやレーヨンの高密度が売りの組合さんですがリネンの知識を持っていただくには良いのではと思います。

会場を2時に出まして18冊を郵便局から船便で送りました。郵便局にいくのが100元、送料が300元ほどでした。それだけの価値は十分あります。時間があったのでこういうローカルな経験をしてみるの良いものです。

飛行機は1時間ほど遅れての出発です。帰りの電車が京都までバタバタ過ぎた2週間がようやく終わります。
2011年10月20日
今朝は、ちょっと遅れ気味で会場入りです。頼んだ冊子の表紙の林与ロゴがかなりズレテいて、中国の現地の女性スタッフたちが、印刷屋さんの男の人をコテンパンに口でやっつけています。この人可哀そうだなあと思いながらも、とくに印刷がずれている半分くらいは作り直してもらうことになりました。

朝一番にはブースにJETROの荒居さんがお見えくださいました。午後からは、昨日も来てくださった帝国繊維の常務さんがTAという中国NO1の繊維の業界新聞の記者の方を連れてきてくださり林与を応援くださいます。トスコさんもお越しくださいました。林与は、普段、ものづくりのことで精一杯で、ご交流をさせていただく機会もすくないので、ジャパンクリエーションやインターテキスタイル上海の場が、お出会いまたご挨拶させていただける絶好のチャンスです。

今日は、お客様は少ない感じです。それでも、朝100部つくったうちの50部はなくなりました。改めて、インターテキスタイル上海のお客さんの数の多さに驚きます。今日は、現地のリネンの紡績会社も数社セールスに来てくださり、気になる一つの会社からは、気になる糸があったのでさっそくサンプル用にオーダーしました。

中国の紡績会社も、今、岐路にあるのかと思います。ボリュームゾーンに徹するのか、あるいは、世界一の技術水準を目指すのか。ウールなんかでは毛番500番手が出ています。また、綿糸でもC320/2の糸のご提案がありました。中国の紡績技術が世界でトップクラスに達したのを感じざる負えません。天然繊維だけでなく、合成繊維に関しても、日本の紡績メーカーが中国を生産地としているがために、世界でも最高水準のものが中国で作られています。

今回感じたのは、上海の物価がついに日本の物価を抜き始めていることです(日本の物価は世界で一番高いと思うあたりですがそれをも抜き始めています)。日本のバイヤーさんの手に出しにくい価格帯のものを、香港や中国、特にシンセンやセッコウショウのバイヤーが求めています。ヨーロッパも非常に積極的で、イタリアの会社も林与のリネンに非常に興味を持ってくれています。円高で、私自身でも高すぎると感じるコストのかかったものにほど興味を示していただけるのが今年の傾向です。かつては日本が世界のブランドの6割を購入しているといわれた時代がありましたが、今それが中国に移ったのを感じます。

林与はストールにも力をいれていますがストール関係は以前ほど見かけません。林与のリネンストールは欧米のみなさんからも非常に注目をいただいております。残念なことに、細番手リネンで作った洋服を出がけに入れ忘れてしまい。それが唯一悔やまれるところです。あれがあれば、もっとブースが楽しそうに、また、可愛くなったのにです。
2011年10月19日
昨日は夜遅くまでタクシー運転手と一悶着あった現場近くの警察にいまして朝起きられるか心配だったのですが早起きできて、ホテル近くで拾ったおばちゃん運転手の白タクで会場入りです。

今日は、お昼前に地元の川口織物の社長がお立ち寄りくださいました。私のほうが最近は髪の毛がさみしくなってしまった話で、私も若いけど負けてませんよみたいな笑い話です。滋賀の産地では先代の世代の方がバリバリに動かれております。そういうお話をお聞きすると私も若いんだからもっと挑戦していかないと駄目だなあと思うのです。失敗も大事な経験で、自分自身で経験や失敗をできる限り積んでいかないと。

今日は、会社案内の冊子が足りなくなってしまい、夕方には名刺を作る業者に100部ほど依頼しました。上海でつくってもカラーだと一冊30元するというので、敢え無く、白黒で一冊6元で100冊作ってもらいました。カラーコピーだと心配なのが生成の色で、カラーよりも白黒のほうが安全です。

夜は、JETROさん主催の懇親会が会場近くのホテルでありました。30名ほどの出席で、展示会をしていても、なかなか横のつながりというのは生まれにくいものですが、今回は、JETROの河村さん、熊澤さんや前多さん、富士吉田の組合の代表として出席された宮下織物さん、上海マートさんとテーブルにご同席させていただき、お話しできるなど楽しかったです。日本企業のあつまった日本のJFWチームながら交流させてもらえる機会が今までございませんでしたので、粋な計らいをしてくださり参加させていただいて展示会以外のプラスでした。

日本の国も本気で繊維の輸出拡大に力を入れてくださっているのを感じます。小さな林与にですらチャンスをくださっているのですから、がんばらんとなあと思います。3年続けて出させていただいて麻業界以外のみなさんともお知り合いになることができ勉強になることも多く準備がだんだんと備ってきた感じです。
2011年10月18日
今日は初日、10月も後半に差し掛かっていても暑く感じるくらいのよいお天気で、展示会の会場の中で過ごすのがもったいない気すらいたします。今年は、昨年と違って朝もスムーズに会場に入れました。最初に中国のリネン紡績会社の方が来てくださり、お話を聞きました。ヨーロッパの原料が高くなりすぎてなかなか苦戦しておられ、一方で今年の原料自体はそれほど悪くないということらしいのです。

特別の招待者しか入場ができない初日はの最初のお客様は毎年きてくださっている中国のグループでした。今回はJETROさんが招集されたVIPバイヤーさんという形でのご来場でした。日本からはすでに生地を大手商社さんからは購入されているそうで、弊社に期待されているのは機屋との直接のつながりがしたいということらしいのです。また、自分のオリジナルをつくりたいという思いを強くもっておられ、こういうのはできますかとか、すごく前向きなブランドさんで中国のなかでも伸びられているのが分かります。日本の工場も見学したいということで、そこまでやる気でお話できるとありがたいです。

林与のブースに来ていただくお客様というのはなぜでしょうか、昨年もお越しくださいましたね、という方が多いのです。今日は、中国や香港のバイヤーさんをはじめ、アメリカ、スウェーデン、オーストラリア、トルコなどの方がブースにお越しくださいました。紺九さんにお染いただいたビンテージアイリッシュリネン140番手生地を筆頭に、インディゴで染めたものには注目が集まっていました。

今日は、中国人のお二人の方が来られて尋ねられました。中国なら1m30元(400円)で似たようなものがつくれますよ、日本のものはどう違うのですか?と質問されました。そういうところがご理解いただけますよう、今回は冊子を100部持ち込んだのです。

リネンの世界をご存じない方は同じものがつくれるとおっしゃられますが、2倍細い糸を手に入れることが可能なのかからはじまると思います。ボリューム生産向けの生地にしても、糸からリネン紡績会社のわずか数十キロしか在庫にない細番手の糸を購入して作った生地で織ることすら簡単ではないのです。

リネンの紡績会社の方もこられましたが、今回は前回よりも番手が落ちていました70番手(NM42クラス)までの糸を作れますというところが多かったです。昨年はNM60クラスができますと言われてこられるところが多かったのに、すでに中国紡績のグレードダウンが起き始めているような気がしました。前回よりもリネンの紡績工場も訪問が少なくなり、もうこれからは中国国内でもリネンの紡績工場が増えることもなく減る一方ではないのかと思います。

夜は、近江湖東産地の大長さんとアサヒ産業さんにお誘いをいただきまして、テレビ搭近くのレストランで夕食をご一緒させていただきました。その後、ホテルに帰るために乗ったタクシーが偽タクで旅の醍醐味を味わいました。こういう経験も本物じゃないかと思います。
2011年10月17日
朝6時前の電車に乗って出発です。いつもながら思うのですが、京都駅のハルカ、フォームに降りてから100mほど歩かないとたどりつかないだけでなく、ホーム表面がざらざらしていてカートをうまくころがすことすら難しい。こういうのをみるとお金をかけても問題は解決するものではないのを感じます。

午前9時40分の飛行機に乗って午前11時には中国に着きました。今回は、リニアモーターカーで行ってみようと乗ってみましたがそれほど迷わずに行けました。国際博覧中心は終点駅の近くですので、展示会場に行くにはリニアモーターカーが便利だなあと思います。でも、展示会場まで、またタクシーに乗りますので結局のところ40元プラス14元かかります。

展示会場につくとここからがまた大変です。重い荷物を持ちながらW2の会場まで移動するのはひと苦労で、たぶん、タクシーを降りてから400mほどだと思いますがボロボロな感じでブースに到着です。

現地のスタッフが到着するまでに、ほとんど、飾り付け作業が終わりました。白ベースに赤の差し色で日本らしいブースのイメージです。壁にリネンのポスターを張ったりしましたが、壁面が寂しく思えて、夕方に食事のついでに雑貨店で装飾用のフックなんかを買いました。
2011年10月16日
今日は朝からインターテキスタイル出発のための用意をしておりました。紹介冊子を準備したり展示会で配るようのプレゼントを用意したり時間が足りず、敢え無くの出発になりそうです。前回の感じからも多くのお客様がお越しくださるような気がしますので、冊子を印刷していても非常に楽しみです。

出発間際までの準備で預け荷物の重さを計ると30kgオーバー、今回の国際線の限度が20kgまでなのでいろいろなものを割愛して23kgで出発です。ジャパンクリエーションでのスワッチリクエストも帰国後になりそうで、ご迷惑お掛けいたします。
«前のページ 1 ... | 138 | 139 | 140 | 141 | 142 | 143 | 144 | 145 | 146 | 147 | 148 | ... 182 次のページ»