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リネンや麻を織る日々をつづっています。
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リネン日記
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2010年10月26日
月曜日に送れなかったEMSを郵便局から送りました。商品サンプルなので、インボイスも書かないといけないので窓口でも結構時間を取られます。スワッチ送付は、香港、中国、アメリカ、フランス、イタリア、シンガポール、オーストラリアなどでした。オーストラリアなんかは、今が春夏のセレクトのシーズンなので春夏物を探しておられるのかと思いきや、ストールが良い感じのようです。

EMSがお昼過ぎになんとか出し終わって、次は加工出しです。急ぎのサンプルを2つ今週中に上げていただけるようにとお願いします。はい、と返事をもらえますと大体大丈夫ですので、はいと聞いて安心して帰ります。

午後からも、書類関係を整理しようとしていたのですが、運送会社に持ち込まなければならないものがあったりして、それを持ち込んだり、あっという間に時間が過ぎてゆきました。夕方には、出荷も2回に分けて行いました。
2010年10月25日
2週間の長期にわたる展示会が終わって月曜日です。今日は、電話などもたくさんいただいて、途中、スワッチの準備などの残っている分が完了せず、今日は、一部だけを発送いたしました。海外向けは、明日の発送することにしました。

作業をしていると、リネン教室の上島先生から手紙が届きまして… 手紙といっても普通の封筒に入った感じのものではなく、セロファン包みみたいな感じで、工作のような不思議な梱包がしてあり、リネンのコレクションを2枚送っていただいたのでした。片方の白いリネンは、ドイツのビンテージものだそうですがシワになることなく非常に不思議な感覚でした。

あんまり高密度でもないのに、目が詰まっていて紙みたいな感触なのので、何か特殊な加工なのかもしれません。昔、林与が染をお願いしていた大阪の染工場の方も、ドイツに行って染料の勉強をされたということでしたので、ドイツというのはリネンを加工する特別な技術を持っていたのかも知れません。この目の詰まりようは、なんとなく、プロテイン系のような気もします。

林与の先代が数年前に生地をご提供させていただいた方からその生地がプリントになって目新しいものができたということでお電話もいただいたり、先週には、小物関係の方からのお電話をいただいたりと、新しい方とリネンに関しましてお話をさせていただく機会が広がっております。
2010年10月24日
帰国しましてスワッチの方の準備に取りかかっております。お名刺の方を拝見していますと、中国の現地バイヤーさんが非常にヨーロピアンな素材をセレクトされると思っていましたところ、フランスの有名ブランド持っておられたりでテイストからして、現地バイヤーさんですら海外バイヤーさんと同じようなセレクトをされます。インターナショナルブランドさんがセレクトされる素材というのは非常に片寄っていて特殊なものばかりな感じです。

来週の月曜日には、ジャパンクリエーションの分も含めて特殊なご要望分以外は発送が完了できるかと考えています。ネットのほうで御注文いただきました分の発送もこの週末に発送を完了いたす予定です。

展示会に2週間出ておりましたので仕事の方も相当詰まっておりますが月曜日に加工出し予定の反物など準備しました。加工出しというのも、織り上げた反物を畳みの機械で長さをはかりながら綺麗に畳んで、1反1反に加工番号順、品番、色番、長さを書きます。また、加工前の生機幅もデータとして必要です。

織物で加工を上げた反物と生機との違いは歴然としています。織り上がりの生機というのはバシバシ感じで風合いが固く感じられます。リネンの生機をそのまま服に縫製すると10%以上も縮みますので要注意です。市販のリネンも加工後のものではありますが水通ししてあげるのが安全です。水通しは完全に水が糸の中まで浸透さえすれば乾燥する瞬間にリネンが縮みますので水にじっくりとつけて脱水してあげるだけでもよいです。本格的に洗濯物性を安定させたければ、単純な話、服を洗うのと同じ行程で洗剤などもいれて何度か洗ってアイロンがけして裁断すればよいのです。
2010年10月23日
22日の夜10時前にようやくですが家に帰りました。今回の旅で一番の失敗は、荷物が多すぎて、大きなほうのノートパソコンを持っていくのを断念して通常のメールアドレスでのメールのやりとりできなくなってしまったことです。上海のホテルの部屋のLANのコードも問題があるようでドコモでの海外パケ放題だけが生命線となった旅行でした。

初めて海外でデータ通信をするのは勇気のいることです。パケット放題で設定を失敗すると莫大な請求が来ることになるのですが、それを怖がっていては、上海滞在中に何も出来なくなってしまいます。日本から雑誌社の方の掲載依頼の現行の確認なども、それがあったからなんとか済ませることが出来ました。不便なのは不便ですが、ブログの更新などもドコモで行っていました。

旅行中に注文を入れてくださった皆様には、発送などが大幅に遅れてしまい、大変ご迷惑をお掛けいたしました。本日、在庫確認などをいたしまして本日から発送を行い始めております。この一週間で何百ものメールが溜まっていましてジャンクメールの中に混じって、十数年前にアメリカにいたときのサンディエゴで4ヶ月ほどの間、ルームメイトだったオーストリア人のエトガーからのメールが届いていました。メールアドレスを10年以上、変えなくて良かったなあと思いました。子供がもう9歳になったとか、奥さんがスペイン語を勉強しているなど近況報告の書かれたメールをいただいただけだったのですが、サンディエゴにいたときの思い出などが蘇ってきました。

今の林与の方向性というのはそんな流れが生きているかもしれません。展示会などで現地の方や海外の方とお出会いするのは楽しいものです。生地を見ていただいて、それに対するコメントというものが非常にものづくりに役立ちますし、海外にも麻に関して布の価値を伝えられる企業というのがほとんど無いので、それを布をつくる人間が語ることが大事だと思うのです。

不思議なことに日本もヨーロッパもですが、中国やインドのような何千人という会社ほど技術依存になり、人の手の掛からない量産的なものづくりにシフトしています。過去にはより高度な技術がありながらも、その技術というものは簡略化されて失われていきました。今回の展示会では絹織物などの日本の着物が展示されていました。日本人でも着物とは疎遠になりがちで、海外のみなさんが着物を着るのかというと?なのですが、こういう展示会でPRしなければ、着物の文化というものは日陰的な存在になってしまいますので、その試みというものは素敵なことだと思います。会場でも人目を引いておりました。
2010年10月22日
今日は最終日です。最終日と言うのは慌ただしくお昼頃には片付けが始まります。今日は現地のかたが数組おみえになられ、また出展されている方が糸をセールスにこられたり布をセールスに来られたりする日です。

今取り組んでいるビンテージアイリッシュリネンの世界以外にも初年度にアパレル向けに試作しました試作品を展示しました。リネン100番手を越えるものを形にして先染めで展示しているとやはり同じリネンでもその違いに気づいてもらえ、プロジェクトのセカンドラインながらも世界的なブランド様に提案させていただくような高級素材には最適だと考えるのです。

今回は中国やインドのリネンなども見せていただく時間がありました。出展社用の赤いリボンのネームを首から書けながら、自分が日本で麻織物を織っていることを説明して、織物に関しましてお話しするのですが、非常に丁寧に対応くださるところがほとんどです。しかしながらアパレル用の顔をしているのですが、普通の感じのものが多く、特別なクラスの良質さを感じるものというのは本当に少ないのです。

それでも、参考的に出品されていたのですがNM75双糸のリネンのニットや、ラミーの140番手を超える細い番手の織物があったりで驚く発見もありました。同業者である私が、その作られている方の大事な部分の詳細を深くはお聞きすることは失礼に当たるので、見せていただくだけにとどめますが、一部の工程などでは、日本の標準的な技術を上回る技術要素があるようです。

今回は、現地ブランドのトップクラスのブランドの方も、ビンテージアイリッシュリネン140番手素材をピックアップされるなど、特別なクラスの目をもたれていることが分かります。そういうブランドさんがあるというのは驚異的なことです。通訳がお話しているのをあまり気にせずおりまして、お若い女性の方が一人ぷらりとこられたのだと記憶しているのですが、セレクトされた素材を見ると麻に求めるテイストに妥協のなさが感じられ、お若い方だったので怖さすらも感じます。
2010年10月21日
今日は3日目、ホテルの前でタクシーを待っていてもなかなか空車がないのでこまっていると、シロタクのバンが目の前で止まりました。昨日と同じシロタクです。どこにいくのだと訊いてきます。展示会場までと言うと、20元というので、昨日は15元だったというとああそうだったかという感じで今日も乗せていってもらいました。

今日ブースにお越しになられたのは、ほとんどが海外バイヤーの方と対応させていただくことが多く。イタリアの老舗ゼニヤの方もリネン素材をセレクトに来られ非常にたくさんピックアップいただいて、キッチンタオルも素材感を気に入っておられたもののハンガーがなかったので、赤ラインを1枚プレゼントさせていただきました。

他にもニューヨークの有名なブランドさんとのお出会いもあったのですが、優しいなあと感じました。お話ししているときに会社案内をお渡ししたのですがそれを机の上に置いていかれたのですが、忘れたのを思い出されてしばらくしてそれを取りに戻って来られました。

昨年はインターナショナルブランドの弊社ブースヘ訪問は少なかったのですが、今年はやはり万博効果でしょうか、何気に大手さんが来られます。今回は3組ほど日本の顔なじみの方もご挨拶に来てくださいましたが、昨年よりは少ないです。出展している私でも航空券とホテルの確保が厳しかったので今回のインターテキスタイル上海は見に来ていただくのも大変だとは思います。
2010年10月20日
今朝はタクシーに乗れず、シロタクにのって会場に行きました。シロタクの方が本物のタクシーよりも高いのです。上海はタクシーが満杯で捕まらず、若いお兄さん運転のバンに乗って会場に向かいました。

今日は、以前からお取引のある海外の方もお越しになられ、欧米の有名ブランド様もお越しくださいました。100番手以上のクラスのものと66番手のものとの素材感の違いは歴然としているのでどうしてもセレクトは100番手以上のクラスの物に偏ります。

中央に展示してありますアイリッシュリネンハンカチと同じ素材のハンガーを選ばれた方には、今行っているビンテージアイリッシュリネンハンカチプロジェクトに関しましてのお話を致しました。

リネンのキッチンタオル素材なども新鮮だったようでこれは良いねえ、というコメントをいただきました。午後からは結構忙しかったです。今日も終ってからタクシーを取ることが出来ず、会場近くのレストランでご飯を食べましたが、チゲ鍋のような辛すぎる料理で食べることが不可能でしたが食べました。
2010年10月19日
今日はインターテキスタイルの初日で9時に会場入りいたしました。上海万博の影響もあって航空券や宿泊の確保が難しいせいか、スペシャルバイヤーズデイにも関わらず海外バイヤーさんの比率は低いようにおもいました。

午前中には、国際ブースと中国のブースを巡りましてリネンの細番手素材の情報収集を行いました。ドイツ、フランス、イタリアのブースでは秋冬物がほとんどでリネンのものはほとんどありませんでした。

中国のリネン関連のブースでも、細番手に挑戦するところが出てきているようで、繊細なリネン織物もいくつか有りました。ディスプレイされている商品に関して実際に作れるのかを聞いてみると作れないという答えが返ってくるのでテスト段階のものも多いようです。

午後には、海外のお客様も見えられました。インド、アメリカ、フランス、オーストラリア、韓国の方など。特に細番手のものには興味を持っておられました。中国でもリネンに対する認識は高まって来たようで日本と同じようなナチュラルテイストなラインへの評価も高まってきたように感じました。

夕方、晩御飯はタクシーも捕まえるのが難しく、会場近くのレストランで食べました。
2010年10月18日
朝8時くらいに空港からタクシーに乗って展示会場に着きました。123元で、200元渡してもおつりをごまかそうとするところが上海のタクシーでありがちなことです。

会場のブースのロケーションは昨年と同じで迷うことなくたどり着きましたが、会場の入り口から怪しげな業者の中国人に同行され頑張って歩きすぎ、飛行機のなかで海外産小麦原料のパンを食べ、2年ぶりに運動誘発性小麦アナフィキラシーが誘発、疲れはててた状態で皆さんとご挨拶です。

昨年に引き続きジャパンクリエーション事務局の皆さんが温かくサポートくださるなかで、ちょっとハンガーの高さを高くしてもらったり、2回目のインターテキスタイル上海ということもあって、現地通訳スタッフとも予定通りに合流もでき、前日準備は簡単に済みました。

夜、夕食のついでに現地のスーパーでハンガーと壁のフックを買いました。夕食は魚のスープ、チンゲンサイ、きのこと肉のいためもの、豆腐の料理とビールで4人で80元で美味しかったです。
2010年10月17日
インターテキスタイル上海に出展するため午後3 時に家を出ました。空港には予定通に着いたのですが航空会社がオーバーブッキングしたようで、明日の朝1番の便に変更で航空りんくうタウンにあるANAホテルを準備してくれるという話もあったのですが、予定通りの飛行機で夜中に現地入りです。

飛行機の中で寝て、空港の24時間のレストランで朝まで過ごしました。海外旅行のトランジットの際には数時間待つこともあるので、それほど悪いものではありません。
2010年10月16日
午前3時に滋賀県に戻って参りました。車で走るとガチャンガチャンと寝静まった夜道に鳴り響く側溝蓋の騒音も懐かしい感じがいたします。

朝にはインターテキスタイル上海に向けて新しく加工から上がってきたリネントップのマス見本をハンガーにしました。リネンの世界で色々な物を手掛けているあたりを、万博もあって世界で一番熱い言われる上海でPR できたらとビンテージアイリッシュリネンハンカチ、リネンデニム、オーガニックリネン、リネンストール、細番手超高密度リネン織物、 そして、近江上布の流れを汲む本麻手もみ100番など海外の皆さんにご覧いただきます。

新しい細番手がリネンのイメージを実感いただくために布だけでなく製品の形でもみていただくのが大事であるとここ数年は考えています。日本だけでなくヨーロッパにおいてもリネンの100番手を越えるクラスの織物が当たり前にあるかと言うとリネン関係者でもほとんど扱うことの少ない非常に特殊な世界なのです。

リネンというのは織物というだけではなく、芸術的な側面が大事かと考えています。品質だけでなく、シンプルな白い一枚の布にどれだけの感性を吹き込めるかが、飽きるほどに布を見ていただいているアパレルの皆様にの共感いただけるかどうかだと思うところです。

ものづくりをしていて、技術や新規性を求めるスタイルというのはものづくりの共通項ですが、高級な世界では感性やストーリー性が存在するかしないかだと思うのです。
2010年10月15日
今日はジャパンクリエーションの最終日です。午前中は、滋賀県の麻織物関係の地元の方が弊社ブースにもお見えくださり、そのほかお仕事でお付き合いのあります皆様などが本日はお越しくださいました。地元の方とも普段すれ違うことはあってもじっくりとお話しする機会がありませんので、ジャパンクリエーションというのは半年に一度の団欒の側面もあったりします。

また、いつもお電話で話をさせていただいていたりする皆様でも、初めてお会いする方などもあったりでようやく初めてお会いできましたね、みたいな出会いがあったりました。たぶん、私を始めてご覧になられた皆様というのも、電話やメールでお話している林与のイメージと、実物の林与のイメージではギャップを感じられたのではないかと思います。

展示会も終了間際、隣のブースの島に出展されている中国のムシャクという場所からジャパンクリエーションに参加された中国企業の台湾出身の社長さんとお話しました。テンセルを主体に扱われている会社さんで、日本の大手さんとも大きくご商売をされているとのことで、先週はインターストッフ香港、来週はインターテキスタイル上海、そして、パリ、ニューヨークと一年で8個の国際テキスタイル展を回られるようなパワフルな計画を持っておられるそうで、気さくにお話させていただき国際的な壁というものはなくなってきているのを感じます。

今回は、秋冬展ということもありまして、リネン100、麻100というのは生地という形でお探しされる方というのは少ない感じですが、リネンや麻のよいイメージというのはやはり強いようで、壁にプリントアウトした「LINEN」「近江上布」の文字をご覧になられブースの中の素材などもご覧いただけたりしました。

最終日ぐるっと回ってみて、素材感や洋服自体が厚手の流れに動き始めているような印象を受けました。ストール関連も落ち着きをみせたようで、林与の場合も、ノーマルな糸のものではなく、オーガニックリネンや細番手など素材にこだわった特別なものやナチュラルに仕上げたクラスが注目をいただいていたように思います。今回もいろいろなお言葉をいただけまして今後のものづくりに生かして生きたいと考えております。
2010年10月14日
昨日は、今回のジャパンクリエーションの場で、ピッグスキンファッションショーなども行われましたノーノーイエスの河村真氏も弊社ブースにお立ち寄りくださり、黒いリネンをお探しなのだろうなあと思いました。また、今朝は、午前中、織物を探して世界中をめぐられている会社の方なども弊社ブースにお越しになられ、お話をきいていると、世界中で織物をになっている世代の交代というのが行われ、林与が普段実感している布つくりの現場の難しさというものは世界中共通しているなあと感じます。

午後からは、リネン教室を主宰されております上島佳代子先生も弊社ブースにお越しくださり、もうすぐ誠文堂新光社から発売されます「リネンと過ごす優しい時間」というリネン本を特別に1冊プレゼントくださいました。本の中を拝見しながら、いろいろな海外でのリネンの産地を巡られたお話をじっくり聞かせていただき、本のなかで使われておりますフランスのリネン生地のアンティークな見本帳も実物の生地感も林与の手で実際に確認できました。

上島さんのご愛用のハンドメイドのお財布も使い込みすぎではないかと思うくらい、太目の番手のリネン生地でしたが柔らかく後染めの茶色もデニムのように薄くなってました。林与のリネンではなかったのですが、私自身も、何年も愛着をもって使っていただけるような布をつくりたいなあと思いますし、そういう布を大事にしてくださる皆様に出会うことができるのは布をつくるものとしてはありがたいことです。上島先生のリネン本は、楽しい写真もたっぷりで、リネンに関する情報の宝庫で、リネンにご興味のある皆様はぜひ手に入れてくださいね。(6月に取材に来ていただいたときの、林与の工場の中の写真やシャトル織機の写真などもあるので見つけてください。)

弊社にお越しの方というのは、まず、どこで作っておられますかというのをお尋ねになられるケースが多く、滋賀県ですとお話しますと滋賀県のどこ作っておられるのですかとより詳細的な産地にまでお尋ねになられます。工場を持って織機を動かしているというお話をさせていただくと安心されるようにみえます。それを強く感じたのが今回の出展です。「近江上布」の文字に惹かれてお越しくださった方には、手織りの近江上布絣のコレクションなどもご覧いただきました。

今日は、じっくりとお話させていただいたケースが多く、一日中、お客様とお話させていただいているような状態が続き、あっという間に夕方6時でした。閉館時間の6時を過ぎてからもブースを覗いてくださる方もおられ、これから2011の春夏に向けてリネンお探しのみなさまというものまだまだ多いのを実感します。リネンや麻という素材に思い入れをもって立ち寄ってくださって、情報とか技術とかの移り行くものにではなく、麻織物の文化的な背景に惹かれて素材探しをくださるような皆様とのお出会いも多い一日となりました。
2010年10月13日
ジャパンクリエーションの初日で、ぎりぎりに会場に入りました。AW展はSS展よりも会場の構成が広くて、お客様の流れというのはまばらな感じがしました。明日からFISMAという別の展示会が開催されますので、それを一緒にご覧になられようとする方が多いのか、初日はアパレル関連の方の出足はまばらな感じでした。

今日は、午後からもヨーロッパのバイヤーさんなどがご覧になられにこられまして、リネンに関するコメントなどをいただき参考になる体験でした。日本の国の織物文化を支えようとされる皆様の暖かいサポートには感謝いたします。林与とお付き合いのある皆様も林与のブースを探してきてくださいました。

弊社ブースのお隣の島は、海外の出展企業ブースの島でした。中国、台湾、韓国などの初出展の企業さんが集まられていたのですが、どの企業も日本にはすでに輸出実績のある企業で日本語はOKのはずですが、言葉の問題を心配されてか、なかなか日本のバイヤーの方が声を掛けにくいようで、海外に門戸を開いた初ジャパンクリエーションに興味を示し来日くださった会社なので林与は交流にブースを訪れようかと思います。

今日、気がついたのですが、本来注目度NO1であるべき企業さんのブースが裏方的な人通りの少ない場所にあったりします。ジャパンクリエーションの裏方として動いておられる皆様の献身なお気持ちを感じる発見でした。心から頭の下がる思いです。
2010年10月12日
今朝は3時起きで、1時間で準備を終えまして、朝5時にレンタカーを彦根まで取りに行きました。荷物が多いので会社の車では荷物が乗り切らないと思い、ハイエースをレンタカーしました。

東名高速の集中工事にぶつかりまして、東京に着いたのは午後4時でした。レンタカーを借りたおかげで、それほど疲れずに10時間ほどのドライブになりました。会場について2時間ほどで準備を終えて、午後8時頃にホテルにチェックインです。

ブースのほうは、角のブースで林与のロゴが大きく飛び出して見える感じで… 林与の看板ロゴの素材もリネン100%素材をオーバーロックミシンでパッチワークして作ってあります。初めて見られた方は、こんな馬鹿なものを良くつくったなあと思っていただけると思います。

インターテキスタイル上海に行くための飛行機のほうが便が満席状態で取れなかったのですが、ようやく昼過ぎには、飛行機のほうも確保できました。満席の飛行機が語るように、上海万博が行われている上海というのは特異な熱気に包まれているものと思います。
2010年10月11日
今日は、自治会の運動会がありました。一日延期になりましたので、仕事の方もおられ参加者が限られており、たくさんの種目に参加させていただきました。運動会が終わって、テントを片付けたりしてから、展示会の準備を出発まで行いました。

展示会に出発するので、加工に出せていないものの加工出しの準備なども行いました。加工から上がってくるものに関しましては、上海の展示会に持ち込むものもあったりで、なんとか、東京から帰るまでに加工から無事に上がってくることを祈っております。

展示会で、ブースに来場くださった方にお配りするキッチンタオルですが縫製と加工も済んで袋にいれて「林与」ロゴのシールを貼って出来上がりです。今、ネットで販売しているタイプとは違って若干薄手のタイプですが、リネン100%なので、リネンの力を試していただくにはよろしいかと思います。

今日は天気も良く、久々に直射日光で日焼けした気分で、さすがに疲れ果てて夜11時には眠りました。いよいよ明日出発です。
2010年10月10日
今日は、倉庫に行きまして本格的に近江上布の見本を整理いたしました。たくさんありすぎて数は数え切れないのですが、数千枚から1万枚ほどの見本が確認でき、その全てが本麻で、一本一本が丁寧に織られているのを考えると気の遠くなる話です。

資材系のものとは違ってほぼ全てが着尺巾で37cm程度の生地に仕上がっています。本麻というのはさすがですね、50年以上経っていてもしっかりとしています。倉庫のほうにあったはずの戦前の箱が今日は見当たりませんで、どこで見かけたのか再度探そうと思っています。

林与の場合、昭和20年代の見本というのは、色数も少なく幾何柄が多く、シンプルで、30年代にクライマックスを迎えて、40年代に入ると服地の時代になって、またシンプルな世界に戻ったといえます。昔のものをみてよいなあと思うものの、それと同じものを作るにしても相当大変だろうなあと感じます。
2010年10月09日
今日は、自治会の運動会の準備の日でしたが雨降りで、朝に評議委員会があり、運動会が一日延期となりました。午後からは来客があって、日帰り旅行に行かれたお土産をいただきました。

夜には、レピア織機の調子が悪かったので職人さんに調整していだたき、なんとか、ジャパンクリエーション前に済ませるべき仕事を済ませられそうな段取りになりました。加工出しのほうもなんとか出発前に済ませる段取りで進んでいます。

今、染工場さんのほうはお忙しいようで、まだ、これからシーズンに向かって、この傾向は続きそうということをおっしゃっておられました。ジャパンクリエーションから帰ってきて、すぐに、インターテキスタイル上海という日程になっておりますので、私のほうも社員に現場の仕事を任せての展示会になります。
2010年10月07日
ビンテージアイリッシュリネンのプロジェクトですが、1年目には、リネン140番手を織りこなし、さらにジャガード織りまで手がけました。今日は来週から始まるジャパンクリエーション、インターテキスタイル上海の準備で忙しすぎて、午後からも法務局に行ったりとバタバタでした。残念ながら、加工出しがジャパンクリエーションに間に合わなくなってしまったものもあって残念です。

ジャパンクリエーションでは、弊社のブースにもヨーロッパのバイヤーさんが訪れていただけることになり、春夏物だけでなく、日本の伝統的な文様などをせっかくの機会ですので見ていただこうと、50年以上林与に眠っていた昭和20年代から30年代の数百種類の近江上布の見本柄なども持ち込もうかと考えております。(近江湖東麻織物(近江上布)をPRするための大キャンペーンです。)

日本の織物の歴史や、近江上布に興味をもたれている方にとっては、博物館でもこれほどの数は難しいと思いますので、またとない機会だと思います。ブランド様でプリント柄としてコラボいただけるところもあるのではないかと思います。

今作れるものばかりではなく、日本らしさや日本の伝統を、海外のバイヤーさんなどにみていただくのも、来場された方には良い思い出になるのではないかと思います。海外のプリント柄が人気ではありますが、プリント柄をしのぐ手間隙を掛けた日本の絣織物の文化と日本の和柄というものをご覧いただけるのではないかと思います。
2010年10月06日
今朝は、午前中に出機さんが来て下さいました。織りあがった布を持ってきてくださったのですが、さすがに仕事は綺麗だなあと思います。キバタながらもキバタが光っています。出荷するのですが、出荷するのがもったいないなあという馬鹿げた印象です。

今日は、ジャパンクリエーションの事務局のほうから依頼がありました麻のウェディングドレスをインターテキスタイル上海の展示に使ってもらえるかもしれないということで、発送いたしました。普段、事務所3Fにボディに着せて飾ってあるのですが、ボディから脱がせてそのウェディングドレスのつくりをじっくりと眺めてみると、本当に手の込んだよいつくりのものです。

ジャパンクリエーションのデザイナーズコラボでは、ズズキタカユキ氏、平本聡氏、matofu、坂口英明氏とのコラボをさせていただき、林与の素材が手の込んだ作品になるのを見せていただきました。素材を提供させていただいても、それがどのような形に仕上がるのかは想像すらもできず、会場で、作品になった姿を見たときにデザイナーの力には驚きを感じます。

作品を作るのに1回分の布しかお渡ししないのに、その布で魅せるものを仕上げるというのは至難の業かと思います。林与のように、一つの布をつくるのに、何回も、何年も掛けて商品を開発するのとは違うスタイルなのだなあと思います。

麻のマリエは、オーガニックリネンを使用しています。素材は、林与のこだわりのオーガニックをそのままに究極のナチュラル仕上です。半年経ちましたが、今もまだ、良い感じだんだんと柔らかくなってきていると思います。ドレスのほかにも、あと、新婦が頭に巻く布があるのです。これは、余ったガーゼの布を使って作ってくださっています。黒い字でデザイナーさんのサインが入っているだけなのですが、それだけで、立派な作品に思えるところが布の魔法です。
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